ホンダの「ヴェゼル」はアクセルペダルがエコ運転を誘導する、実燃費を9%向上:エコカー技術(1/2 ページ)
ホンダのコンパクトSUVの新型車「VEZEL(ヴェゼル)」は、1モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載するハイブリッドモデルがJC08モード燃費で27.0km/lを達成するなど高い燃費性能を実現している。さらに、エコ運転を誘導するアクセルペダル「リアクティブフォースペダル」により、実燃費を9%向上できるという。
ホンダは2013年12月20日、コンパクトSUV(スポーツ多目的車)の新型車「VEZEL(ヴェゼル)」を発売した。SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさに加えて、良好な燃費性能も実現した車両だという。排気量1.5l(リットル)の直噴ガソリンエンジンを搭載するガソリンエンジンモデルと、1モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載するハイブリッドモデルを展開。両モデルに、同社の中型SUV「CR-V」などで評価を得ている四輪駆動システム「リアルタイムAWD」を搭載する4WD車も用意した。月間販売目標台数は計4000台。税込み価格は、ガソリンエンジンモデルがFF車で187万円から、4WD車で208万円。ハイブリッドモデルがFF車で219万円から、4WD車で240万円から。
「フィット」とは違い3ナンバー
ホンダ社長の伊東孝紳氏は、「ヴェゼルは、2013年9月に発表した新型『フィット』に続く、『グローバルコンパクトシリーズ』の第2弾となる。第3弾として、インドで発売予定の『CITY』も用意している。2016年までに、これらのグローバルコンパクトシリーズを累計160万台販売したい」と意気込む。これまで、グローバルコンパクトシリーズの2016年までの累計販売目標台数は150万台だったが、新型フィットの販売が好調なこともあって、10万台を積み増した。
また国内販売を担当する専務執行役員の峯川尚氏は、「現在のヴェゼルの受注内訳は、ハイブリッドモデルが90%に達する。やはり販売の中心はハイブリッドモデルだ」と述べている。
グローバルコンパクトシリーズの第2弾ということで、新型フィットと同様に全幅が1700mm以下の5ナンバー車両のように思われるが、外形寸法は全長4295×全幅1770×全高1605mm。全幅1700mm以上なので、3ナンバー車両ということになる。
国内で同クラスのコンパクトSUVといえば、日産自動車の「ジューク」、富士重工業の「XV」などがある。中でも、XVのハイブリッドモデルである「XV HYBRID」は、ハイブリッドかつ4WDということで、ヴェゼルの最大のライバルになるとみられる。
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