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iPhone好調もAndroidスマホが伸び悩み――2013年第3四半期の国内スマホ市場はマイナス成長に市場調査/予測

IDC Japanは、スマートフォン、タブレット端末、PCを含む“国内モバイルデバイス市場”の2013〜2017年の予測と、2013年第3四半期(7〜9月)の出荷台数実績を発表した。

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国内モバイルデバイス市場

 IT専門調査会社であるIDC Japanは2013年12月19日、スマートフォン、タブレット端末、PCを含む“国内モバイルデバイス市場”の2013〜2017年の予測と、2013年第3四半期(7〜9月)の出荷台数実績を発表した。

 2013年の国内モバイルデバイスの出荷台数は、前年比7.1%増の5587万台になると予測。同市場はその後も成長し、2017年には6334万台にまで拡大するとした。そのうち、スマートフォンとタブレット端末は出荷台数を大きく伸ばし、スマートフォン市場で3748万台、タブレット端末市場で1012万台に達すると予測した。

国内モバイルデバイス出荷台数予測(2012〜2017年)
国内モバイルデバイス出荷台数予測(2012〜2017年)

2013年第3四半期、国内モバイルデバイス市場の出荷台数実績

 一方、2013年第3四半期における国内モバイルデバイス市場の出荷台数実績は、前年同期比4.8%減の1297万台となった。タブレット端末市場は順調に市場拡大を続け、前年同期比63.9%増の176万台とプラス成長を遂げたが、スマートフォン市場は前年同期比13.7%減の688万台と落ち込んだ。

 2013年第3四半期におけるスマートフォン市場は、au(KDDI)とソフトバンクモバイルから発売されている「iPhone 5」の販売が好調に推移したものの、NTTドコモ向けAndroid搭載スマートフォン端末の出荷台数が大きく伸び悩み、結果的に2桁のマイナス成長となったとしている。

 好調のタブレット端末市場は、低価格機種の需要が堅調であること、通信事業者の販売奨励金の上乗せ施策によりLTE(4G)対応機種の販売台数が伸びていること、法人向け機種の需要も堅調に推移していることが挙げられる。ただし、出荷台数と販売台数に大きな乖離(かいり)が生じており、さらなる在庫問題が懸念材料になりそうだという。

今後の見通しは?

 なお、今後の見通しについてIDC Japanは「短期的に見るとスマートフォン需要は、NTTドコモが『iPhone 5s』『iPhone 5c』の販売を開始したことで、2013年第4四半期(10〜12月)はプラス成長に転ずる可能性が高い。タブレット端末市場においても、『iPad Air』が販売好調であることから、引き続き同市場をけん引し、需要は今後も拡大を続ける可能性が高い。しかし、両市場において在庫問題への懸念がさらに拡大するだろう」と予測する。

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