スマホを落下の衝撃から守りたい! じゃあケースにエアバッグを載せよう:ヒントは「N-WGN」
ホンダは、ハイトワゴンタイプ軽自動車「N-WGN」のプロモーション映像「Smartphone Case N」を公開している。買ったばかりのスマートフォンを落として画面が壊れてしまったことに悲しむ開発者が、N-WGNの安全装備「あんしんパッケージ」をヒントに、落下の衝撃からスマートフォンの画面を守るエアバッグ搭載スマートフォンケースを完成させるという内容だ。
ホンダは、2013年11月22日に発売したハイトワゴンタイプ軽自動車「N-WGN」の安全装備のプロモーション映像「Smartphone Case N」を公開している。
N-WGNは、レーザーレーダーを用いた運転支援システム「シティブレーキアクティブシステム」とサイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグを組み合わせた「あんしんパッケージ」を装備している。今回の映像でアピールしているのは自動ブレーキなどの機能を持つシティブレーキアクティブシステムではなく、運転席と助手席を含めて搭載個数が6個まで増えるエアバッグの方だ。
「N-WGN」の「あんしんパッケージ」におけるエアバッグの展開イメージ。運転席と助手席のエアバッグ、左右のサイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグで合計6個搭載している(クリックで拡大) 出典:ホンダ
映像の主人公は、買ったばかりのスマートフォンを落として画面が壊れてしまったことに悲しむ開発者。「衝撃を守ると言えばクルマのエアバッグ」というコンセプトのもと、エアバッグを搭載したスマートフォンケースの開発に乗り出す。エアバッグを開くタイミングなどが難しく開発は難航するが、6個のエアバッグを搭載するN-WGNのあんしんパッケージをヒントに、ついに落下の衝撃からスマートフォンの画面を守るスマートフォンケースが完成する。
完成したスマートフォンケースは、加速度センサーで落下を検知し、地面に落ちる前に6個のエアバッグを開いて衝撃から守る。ただし、エアバッグや、エアバッグを開く炭酸ガスボンベなどを搭載しているので、スマートフォンよりもはるかにサイズは大きい。
Smartphone Case Nの構造や、開発者が映像内で使用していた各種試験装置の詳細もホンダの軽自動車「Nシリーズ」のWebサイトで公開されている。残念ながらSmartphone Case Nは非売品だ。
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