ニュース
新型「フィット」もレーザーレーダーで衝突回避、サイドエアバッグとセットで:安全システム
ホンダは、レーザーレーダーを用いた予防安全システム「City-Brake Active System」を開発した。2013年内の発売を予定している新型「フィット」に、同システムと、サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグを組み合わせた「Safety Package(仮)」を設定する予定である。
ホンダは2013年3月29日、レーザーレーダーを用いた予防安全システム「City-Brake Active System」を開発したと発表した。2013年内の発売を予定している新型「フィット」に、同システムと、サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグを組み合わせた「Safety Package(仮)」を設定する予定である。
City-Brake Active Systemは、フロントガラスの上部に設置したレーザーレーダーを使って前方車両を認識する。時速30km以下で走行している場合に、前方車両との追突の危険性が高いと判断すると、ブザーとともにメーター内のインジケーター表示が点滅して警告する。それでも、ドライバーが減速しないときには、自動的に減速して、追突を回避したり、追突時の衝撃を軽減したりする。
また、停止中や時速10km以下で走行している際に、前方約4m以内に障害物がある状況でブレーキペダルとの踏み間違いなどによって必要以上にアクセルペダルを踏み込んだとシステムが判断した場合、ブザーとともにメーター内のインジケーター表示を点滅させて警告を促すと同時に、エンジン出力を制御して、発進を抑制する誤発進抑制機能も備えている。
関連記事
- トヨタも低価格プリクラッシュ市場に本格参入、新型「クラウン」は10万円で提供
低価格のプリクラッシュセーフティシステム(プリクラッシュ)を搭載した新車の発表が相次いだ2012年。12月25日発表の新型「クラウン」は、速度差60kmから動作するプリクラッシュや、ブレーキとアクセルの踏み間違い事故を防ぐ「インテリジェントクリアランスソナー」を含めたパッケージオプションを10万5000円で提供している。 - 新型「ムーヴ」の燃費は「ワゴンR」以上、走行性能でも「N-ONE」に対抗
ダイハツ工業の新型「ムーヴ」は、「e:Sテクノロジー第2弾」の搭載により、スズキの「ワゴンR」を上回る29.0km/lというJC08モード燃費を達成。5〜6万円を追加すれば。時速30km以下で動作する衝突回避支援システムも装備できる。さらに、ホンダの「N-ONE」に対抗すべく、足回り部品の改善による走行性能の向上も果たした。 - 三菱自動車も“止まる”プリクラッシュを採用、「EyeSight」よりも安価に
三菱自動車は、「アウトランダー」の新モデルに、新開発の予防安全技術「e-Assist」を採用する。e-Assistは、自動ブレーキによって停車して衝突回避や衝突被害の軽減を可能にする「“止まる”プリクラッシュセーフティシステム」を搭載している。このe-Assistと、ボルボ、富士重工業、トヨタ自動車の止まるプリクラッシュを比較した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.