外出先からスマホでお風呂や電子錠を制御――グラモ、法人向け住宅設備機器制御装置を発売:ホームオートメーション
グラモは、赤外線リモコン対応の家電をスマートフォンで制御できる装置「iRemocon」のハウスメーカー向け高機能版「iRemocon ZB」と、お風呂/給湯器や床暖房、電子錠などの住宅設備機器を制御できる「iRemoUnit IF」の販売を開始した。
家庭内からでも外出先からでも、スマートフォンで赤外線リモコン対応の家庭用電化製品(家電)を操作できる「iRemocon」を手掛けるグラモは2013年11月28日、ハウスメーカーなどの法人向けにiRemoconの高機能版「iRemocon ZB」と、お風呂/給湯器や床暖房、電子錠などの住宅設備機器を制御できる「iRemoUnit IF」を開発し、同日より販売を開始すると発表した(個人への販売は行われない)。
iRemocon ZBは、赤外線リモコン信号の学習能力を向上させるなどの高機能化が図られた法人向けモデル。同製品を自宅の無線LANルータに接続することで、スマートフォンから赤外線リモコン対応の家電を操作できる。また、iOS対応の専用アプリ「iRemocon2」を用いることで音声による操作も行える。ここに、住宅設備機器を制御できるiRemoUnit IFを追加することで、赤外線リモコン対応機器以外の機器についてもスマートフォンから制御できるようになる(動作状態の確認も可能)。
iRemocon ZBとiRemoUnit IFが無線で通信を行い、iRemoUnit IFと有線で接続されている住宅設備機器を制御する。外出先から遠隔操作する場合は、スマートフォンからiRemoconの専用サーバを経由することで、自宅のiRemocon ZBにアクセスできる。これにより、例えば、帰宅前にお風呂や床暖房を制御したり、外出先から玄関の鍵のかけ忘れを検知し遠隔で施錠したりといった利用が可能になる。
iRemoconは発売以来、一般ユーザーの他、HEMS(Home Energy Management System)と連携可能な家電制御システムとして、多くのハウスメーカーなどに採用されてきたという。今回、法人向けモデルとして開発したiRemocon ZBを利用することで、より多くの家電や住宅設備機器と連動可能なシステムを構築することができる。自社開発のアプリケーションやシステムとの連携も可能で、iRemocon ZBのAPIが法人向けに公開される。さらに、別途契約を結ぶことで、iRemocon ZBと連携する子機の開発も行えるという。
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