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カメラを使った運転支援システムの開発効率を向上、日立ADの映像作成システム:ET2013
日立アドバンストデジタル(日立AD)は、「ET2013」において、カメラを使った運転支援システムや監視カメラなどの画像認識アルゴリズムの評価に用いる映像作成システムを展示した。
日立アドバンストデジタル(日立AD)は、「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」(2013年11月20〜22日、パシフィコ横浜)において、カメラを使った運転支援システムや監視カメラなどの画像認識アルゴリズムの評価に用いる映像作成システムを展示した。
このシステムを使えば、画像認識アルゴリズムの評価用に撮影した晴天時や昼間時の映像から、霧や雨、夜間といった異なる状況下での映像に変換して出力できる。これにより、晴天時以外の天候の評価用映像を撮影する手間が省けるので、開発効率を向上できるという。
左の写真は「映像作成システム」のデモの様子。霧が発生した状態の映像を、車両の前のスクリーンに投影している。右の写真は、映像作成システムによる作例。写真内左上が晴天時の元映像で、右上が霧発生時、左下が夜間、右下が降雨時の変換映像である(クリックで拡大)
最大の特徴は、同社の画像加工技術を活用して、カメラの位置から撮影した物体までの距離に応じて効果を与えられる点だ。例えば霧の場合、画像に対して均一に霧の効果を入れるのではなく、カメラから近い距離であれば霧が薄いのである程度物体を視認できるが、遠い距離だと霧が濃くなって物体の視認が難しくなるというように、実際の霧と同じような映像を作成できるのだ。また、霧の濃さや雨量の調節、ヘッドランプのオン/オフなどにも対応可能である。
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