ルームミラーにAndroidスマホ!? パイオニアが開発中のテレマティクス端末を披露:東京モーターショー2013
パイオニアは、「第43回東京モーターショー2013」の併催イベント「SMART MOBILITY CITY 2013」において、開発中のミラー型テレマティクス端末を披露した。端末の右側が液晶ディスプレイになっており、NTTドコモのドライブ支援サービス「ドコモ ドライブネットインフォ」などの機能が利用できる。
パイオニアは、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)の併催イベント「SMART MOBILITY CITY 2013」に出展したNTTドコモのブースにおいて、開発中のミラー型テレマティクス端末を披露した。
このミラー型テレマティクス端末は、NTTドコモとパイオニアが11月14日に行った無料のドライブ支援サービス「ドコモ ドライブネットインフォ」の発表会で展示することが予告されていたものだ(関連記事:パイオニアがルームミラー型テレマティクス端末を開発中、ドコモブースで披露)。
披露された端末は、ルームミラーに取り付けるタイプで、左半分がミラー、右半分が液晶ディスプレイという構成になっている。液晶ディスプレイ上には、ドコモ ドライブネットインフォの画面が表示されていた。今回の展示では、ミラーの右半分はAndroidスマートフォンをそのまま使用していたが、「実際の製品では、4インチ以上の液晶ディスプレイと携帯電話通信機能を持つAndroidプラットフォームを組み込み、ドコモ ドライブネットインフォやナビゲーションアプリ『ドコモ ドライブネットナビ』などを動作させることになる」(説明員)という。
「サイバーナビ」の最新機能が使えるかも?
端末の裏側(車両前方向き)にはカメラが搭載されている。現時点では、ドコモ ドライブネットインフォやドコモ ドライブネットナビにスマートフォンの内蔵カメラを利用する機能はないので、パイオニアがドライブレコーダや安全運転のサポートといった独自機能を組み込むことになりそうだ。
同社は2011年に、市販カーナビゲーションシステム「サイバーナビ」向けの新機能として、車載カメラで車両前方の映像を撮影し、その映像から信号や車線、速度標識、前方車両との車間距離、前方車両の発進などを検出できる「クルーズスカウター」を発表した。2013年からは、このクルーズスカウターで撮影した写真データをプローブデータとして活用する「スマートループ アイ」のサービス提供も始めている(関連記事:「サイバーナビ」はプローブ情報で進化する、「カメラプローブ」とは何か)。
ミラー型テレマティクス端末は、クルーズスカウターと同様に車両前方向きのカメラを持ち、スマートループ アイの利用に必要な携帯電話通信機能も備えている。これらのことを考慮すれば、ハイエンドカーナビであるサイバーナビの最新機能が、ミラー型テレマティクス端末で利用できるようになる可能性は高い。
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