PFU、「Atom E3800ファミリー」搭載CPUモジュールを発表:組み込み開発ニュース
PFUは、インテルが発表した組み込み機器向け「インテル Atom プロセッサー E3800ファミリー」を搭載したCPUモジュール製品「システム オン モジュール AM105モデル110J/210J」を開発し、2014年6月より順次市場投入すると発表した。
PFUは2013年11月18日、インテルが同年10月に発表した組み込み機器向け「インテル Atom プロセッサー E3800(以下、Atom E3800)ファミリー」(開発コード:Bay Trail-I)を搭載したCPUモジュール製品「システム オン モジュール AM105モデル110J/210J」を開発し、2014年6月より順次市場投入を開始すると発表した。
同製品は、CPUやチップセット周辺の主要コンポーネントを搭載した製品で、PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)が策定した組み込み用途向けCPUモジュールの業界標準規格「COM Express」に対応する。モデル110Jが従来製品との互換性を重視したCOM Express Type2対応品として、モデル210Jが最新インタフェースをサポートしたCOM Express Type6対応品としてラインアップされている。
今回採用したAtom E3800は、メディア/グラフィックス性能の向上、ECC(Error Correcting Code)、統合されたセキュリティおよび画像信号処理、産業向け対応温度範囲、低消費電力などの特長を備え、小型装置やファンレス装置の実現に最適なCPUである。そのため、同製品は、工作機械、医療機器、半導体製造/試験装置、計測機器、ネットワーク機器、デジタルサイネージ機器などへの組み込み用途に適しているという。
同製品の製品出荷は、COM Express Type2対応品であるモデル110Jが2014年6月に、Type6対応品であるモデル210Jが2014年9月に開始される予定。同社は、AM100シリーズ全体の販売目標として、今後3年間で10万台を掲げる。なお、2013年1月より、同製品を先行して評価できる装置の提供も予定しているとのこと。
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