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富士通テンのミリ波レーダーとValeoの車載カメラを融合、高精度センサーを開発:安全システム
富士通テンとフランスの電装部品メーカーValeoは、富士通テンが豊富な採用実績を有するミリ波レーダーと、Valeoが開発中の車載カメラを組み合わせて、先行車両や歩行者、自転車などの障害物を検知する高精度のセンシング技術の開発に取り組む。
富士通テンとフランスの電装部品メーカーValeoは2013年11月11日、運転支援システムの開発を共同で推進することで合意した。富士通テンが豊富な採用実績を有するミリ波レーダーと、Valeoが開発中の車載カメラを組み合わせて、先行車両や歩行者、自転車などの障害物を検知する高精度のセンシング技術の開発に取り組む。
富士通テンは、トヨタ自動車やホンダをはじめ、運転支援システムに用いるミリ波レーダーを供給している(関連記事:大衆車にも求められる「予防安全」)。一方、Valeoは、車両上方からの映像を見ながら駐車を行えるサラウンドビューなどで車載カメラを活用している。
両社は、「ミリ波レーダーの『対象物との相対距離や位置関係の認識における優位性』、カメラの『対象物を識別できる優位性』といったそれぞれの特徴を融合させ、季節や天候、時間帯などの外部環境に左右されることなくより高い精度で障害物を検知できる技術の開発に共同で取り組む」としている。
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