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自動運転技術がドライバーに与える影響は――トヨタが新たな研究開発車両を披露:安全システム
トヨタ自動車は、「ロサンゼルスオートショー2013」において、運転中のドライバーの意識や認知の仕組みを研究するための車両「ドライバー・アテンション・リサーチ・ビークル」を公開すると発表した。
トヨタ自動車は2013年11月13日(米国時間)、「ロサンゼルスオートショー2013」(2013年11月19日〜12月1日)において、運転中のドライバーの意識や認知の仕組みを研究するための車両「ドライバー・アテンション・リサーチ・ビークル」を公開すると発表した。
同車両は、自動車の安全に関する研究のため新たに開発したコンセプトカーである。11月20日に行われるプレスカンファレンスでは、同社のCSRC(Collaborative Safety Research Center)でディレクターを務めるChuck Gulash氏が、車両の公開に合わせて、CSRCにおける2つの重要な研究テーマについて説明する。
1つは、車載情報機器の音声認識システムによる操作が、運転に対してどのような妨げになるのかを明らかにする調査である。マサチューセッツ工科大学との共同研究テーマとなっている。
もう1つは、新たに開発したドライブ・シミュレータを用いて行う、スタンフォード大学との共同研究テーマだ。自動運転技術の導入範囲が拡大することにより、ドライバーと車両の関係性にどのような変化をもたらすかについて、革新的な研究を進めるという。
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