日産のEV「ブレイドグライダー」は地上を滑空する感覚、市販も視野に:東京モーターショー2013(1/2 ページ)
日産自動車は、「第43回東京モーターショー2013」において、グライダーと三角翼をモチーフにした次世代電気自動車(EV)のコンセプトモデル「ブレイドグライダー」と、直近でフルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジを予定している車両の数々を披露する。ブレイドグライダーの紹介映像も公開中だ。
日産自動車は2013年11月8日、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。グライダーと三角翼をモチーフにした次世代電気自動車(EV)のコンセプトモデル「ブレイドグライダー」や、直近でフルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジを予定している車両の数々を披露する。
2人乗りの「ランドグライダー」から3人乗りの「ブレイドグライダー」へ
ブレイドグライダーは、2009年の「東京モーターショー2009」で同社が公開した次世代EVのコンセプトモデル「ランドグライダー」をさらに進化させたものだ。航空力学に着目した、幅の狭いフロントトレッドと、幅広でより安定性のあるリヤトレッドという三角翼形状のエクステリアが最大の特徴。路面に吸着するようなダウンフォースを得られる一方で極限まで空気抵抗を軽減しつつ、異次元のコーナリング、加速性能、少ない電力での走行のすべてを実現した。
航空機のような操縦桿を持つ運転席を車体中央に配置し、グライダーのように滑空する感覚を乗員全員で共有できるように、運転席後方の左右に後席を配した3シーターレイアウトを採用。ランドグライダーはタンデムレイアウトだったため、2人しか乗車できなかった。
後輪に組み込んだ左右独立制御のインホイールモーターで走行する。従来の車両における運転時の喜び「ドライビングプレジャー」に替わり、究極まで突き詰めた効率性と高揚感の両立という新しい「グライディングプレジャー」を提供できるという。
なお、ブレイドグライダーは、「将来の市販を見据えた、日産ブランドとゼロエミッションリーダーシップを牽引するプロトタイプモデル」(同社)である。
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