「Raspberry Pi」が暗視カメラに!――赤外線カメラモジュール「Pi NoIR」登場:3000円でおつりが
アールエスコンポーネンツは、ARMプロセッサ搭載の名刺サイズPC「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」用の赤外線カメラモジュール「Pi NoIR(パイ ノイア)」の販売開始を発表した。
工業用電子部品の通信販売会社であるアールエスコンポーネンツは2013年10月29日、ARMプロセッサ(700MHz:ARM11ファミリ)搭載の小型コンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」用の赤外線カメラモジュール「Pi NoIR(パイ ノイア)」の販売開始を発表した。
カメラモジュールのサイズは25×20×9mmで、5MピクセルのCMOSイメージセンサーを搭載する。価格は2690円(税別)で、同社のオンラインサイト「RSオンライン」から購入可能だ。
同製品は、同年5月に発売されたカメラモジュール「Raspberry Pi HD Video Camera module」(関連記事)の技術を応用し開発されたもので、暗視を必要とする夜行性動物の行動監視カメラ、Infragramカメラ(植物や土壌、水の健康状態を調べることができる特殊な赤外線カメラ)、また天文学、超常現象の研究など、さまざまな分野での利用が可能だという。2592×1944ピクセルの静止画と1080p/30fpsでの動画撮影を実現。フラットリボンケーブルでRaspberry Pi上の15ピン CSI(Camera Serial Interface)コネクタに接続でき、I2C制御を用いてデータの送受信が行える。
同製品の利用には、Raspberry Pi本体、Raspberry Pi用の最新OSがインストールされたSDカード、バッテリーパックまたは電源ケーブルが必要となる。オプション品として、専用カメラスタンド、HDMI/VGA出力、イーサネットなどの関連製品も取りそろえている。
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