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3DプリンタでiPhoneケースを造形しようパーソナル3次元プリンタ入門(8)(1/3 ページ)

作成したiPhoneケースの3次元モデルをパーソナル3Dプリンタの「Replicator」で出力! さてちゃんとiPhone5にはまるかどうか……。今回、最終回! 筆者が作った3次元モデルもゲットできる。

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*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


 前回まで、無償3次元CADを使ってiPhone5ケースの3次元モデルを作成してきました。今回はこの3次元モデルをパーソナル3Dプリンタ「Replicator」を使って出力します。


作成した3Dモデル

STLデータを作成する

 iPhoneケースの3次元モデルを作成した「Creo Elements Direct Modeling Express 4.0」で、STLデータを出力します。

 「ファイル」タブの「保存」をクリックすると、保存のダイアログが表示されます。「保存対象」の「全てのオブジェクト」をクリックして、右のボックス内にiPhoneケースのパーツ「p1」が選択されたこと確認してください。

 適当なファイル名を付け、ファイルタイプは「STL」を選択し、保存してください。


STLファイルを保存

MakerWareを起動する

 「MakerWare」はReplicatorでの3Dプリントを行うために必要な出力制御ソフトウェアです。3次元モデルの出力位置やスケールの設定、積層ピッチや送りの速度など、出力の詳細設定をします。

 MakerWareはMakerBotのWebサイトからダウンロードできます。2013年9月時点でのMakerWareの最新バージョンは「2.2.2」です。


MakerWareの画面説明

 「1」は読み込まれた3次元モデル、「2」はPCにUSB接続されているReplicatorの種類です。

画面解説

  • Home:デフォルト表示の状態に戻します
  • View+:表示を拡大
  • View−:表示を縮小
  • Add:3次元モデル(stl又はobjファイル)を追加
  • Make:出力設定します
  • Save:設定、編集内容を保存します
  • Look:Top(天面)、Front(正面)、Side(右側面)の視点にビューを切り替え
  • Move:オブジェクトをxyz方向に移動させます
  • Turn:xyz方向の指定した向きに、オブジェクトを回転させます
  • Scale:オブジェクトを拡大・縮小させます
  • Object:オブジェクトを左右どちらのノズルで射出するか選択します

STLを読み込む

 まずReplicatorの出力ソフトウェアMakerWareでSTLファイルを読み込みます。画面上部の「Add」をクリックし、作成したSTLファイルを選択します。今回は1つだけですが、複数の3次元モデルを同時に読み込むことも可能です。


STLを読み込む

 作成した3次元モデルの位置が、Replicatorのビルドプレートから浮いていたり、めり込んでいたりする場合、注意のダイアログボックスが表示されます。そのような場合、そのまま開始すると造形が失敗するだけでなく、マシンが故障することもあります。ダイアログボックスが表示されたら、必ず「Move to Platform」ボタンを押して、3次元モデルがビルドプレートの上に接するようにします。

位置を調整する

 ビルドプレートの正面に対して、iPhone5ケースの3次元モデルが縦方向になっています。このままだと奥行き方向に対してスペースが小さいため、モデルの位置を調整します。


位置調整

 ビュー内の3次元モデルをクリックすると、そのモデルの黄色くハイライトされた選択状態になります。次に「Turn」を選択して、Z方向回転「+90°」を選択して、モデルが横になるようにします。

 次に「Object」内で「Extruder」を選択します。「Left」「Right」がありますが、これが造形するエクストルーダの選択になります。今回は、左側のエクストルーダを使用するためLeftを選択。


Leftを選択

 3次元モデルの色は、「Edit」の「Setting」で設定できます

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