新型「アクセラ」の国内燃費が判明、1.5lガソリンエンジン搭載セダンが19.6km/l:エコカー技術
マツダは、2013年秋に発売する新型「アクセラ」において、排気量1.5l(リットル)の次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」を搭載するセダンタイプのJC08モード燃費が19.6km/lを達成したことを明らかにした。
マツダは、2013年秋に発売する新型「アクセラ」(関連記事:新型「アクセラ」は待望の小型「アテンザ」か、魂動+SKYACTIVにHUDも搭載)のJC08モード燃費を明らかにした。新型アクセラでは、次世代技術「SKYACTIV」に対応する排気量1.5l(リットル)のガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」を初めて導入する。このSKYACTIV-G 1.5を搭載するセダンタイプのJC08モード燃費が19.6km/lを達成したという。2013年6月に社長兼CEOに就任した小飼雅道氏が、大手新聞や主要通信社とのインタビューで回答した。
アクセラの現行モデルは、SKYACTIVを適用していない既存の排気量1.5lガソリンエンジンを搭載するセダンタイプのJC08モード燃費が15.6km/l。新型アクセラでは、約25.6%の燃費向上に成功したことになる。
なお、アクセラは2011年9月のマイナーチェンジの際、排気量2.0lのガソリンエンジンモデルについて、SKYACTIV対応の「SKYACTIV-G 2.0」と自動変速機「SKYACTIV-DRIVE」の両採用により、JC08モード燃費を従来の14.8km/lから17.4km/lに向上。燃費向上率は17.6%だった。
ハイブリッドモデルの燃費は「アコード」と「カローラ」の中間
新型アクセラは、国内市場限定でセダンタイプのハイブリッドモデルを投入する計画である。このハイブリッドセダンには、排気量2.0lのSKYACTIV-G 2.0と、トヨタ自動車からのライセンスを受けて開発したハイブリッドシステムが搭載される。
一部報道によると、新型アクセラのハイブリッドセダンのJC08モード燃費は30km/lを上回る見込み。新型アクセラと比べて一回りサイズが大きい、ホンダの「アコード ハイブリッド」のJC08モード燃費は30.0km/l。これに対して、一回りサイズが小さいトヨタ自動車の「カローラ アクシオ」のハイブリッドモデルは33.0km/lである。新型アクセラの燃費はこれらの中間に位置するとみられる。
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