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トヨタ、立ち乗り型移動支援ロボット「Winglet」の公道実証実験を開始つくばモビリティロボット実験特区で

茨城県つくば市とトヨタ自動車は、「つくばモビリティロボット実験特区」において、トヨタが開発を進めている立ち乗り型パーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)」による歩道での公道実証実験を開始すると発表した。公道でのWingletによる実証実験は今回が初となる。

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Winglet

 茨城県つくば市とトヨタ自動車(以下、トヨタ)は2013年7月23日、「つくばモビリティロボット実験特区」において、トヨタが開発を進めている立ち乗り型パーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)」による歩道での公道実証実験を開始すると発表した。公道でのWingletによる実証実験は今回が初となる。

 Wingletは、「安心して自由に移動を楽しめる社会の実現」に貢献することを目的に開発された2輪タイプの“次世代モビリティ”である。快適性・使用性を追求し、独自の平行リンク機構により、体重移動することで前後進・旋回操作が行える。

 本実証実験は、Wingletを将来的に公道(歩道)で利用することができるよう、「安全性」「実用性」「利便性」を検証することを目的に、2013年度から3年間の計画で実施するものである。

「Winglet(ウィングレット)」の走行シーン
通勤・勤務時の外出に「Winglet(ウィングレット)」を活用 ※出典:トヨタ自動車

 2013年度は、「安全性」の検証に重点を置き、産業技術総合研究所(以下、産総研)職員やつくば市職員などが、通勤・勤務時の外出の際に公道などで利用し、走行安全性や歩行者など交通との親和性を評価する。実施期間は、2013年7月24日〜2014年3月31日。取っ手部分(ステアリングユニット)の長い「Winglet Long Type」8台が導入され、産総研職員およびつくば市職員など約80人が実証実験に参加する。

 2014年度以降は、需要見込みや、市民の移動支援・地域の活性化・環境改善への貢献度などの「実用性」「利便性」について検証する予定である。

 つくば市では、つくばモビリティロボット実験特区の認定を受け、2011年6月から日本で初めてとなるパーソナルモビリティロボットの公道実験を行い、これまでに延べ7000kmを超える実験走行を行ってきた。今回、Wingletの実証実験を開始することで、日本における生活支援ロボット産業の発展や、モビリティロボットの公道走行の実現に貢献していきたい考えだ。また、つくば市では、「つくば国際戦略総合特区」や「環境モデル都市」の指定を踏まえ、低炭素社会の実現に向けたイノベーション創出にも取り組んでいる。モビリティロボットを活用した環境負荷の低い街づくりを進めるに当たり、今回のWingletによる公道実証実験の開始に大きな期待を寄せている。

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