新型「アクセラ」は待望の小型「アテンザ」か、魂動+SKYACTIVにHUDも搭載:ハイブリッドの国内導入なんか目じゃない(2/2 ページ)
マツダは、2013年秋以降に発売される新型「Mazda3(日本名:アクセラ)」の車両概要を明らかにした。小型「アテンザ」のような「魂動」デザインの外観に加えて、新世代技術「SKYACTIV」の全面採用による大幅な燃費の向上も期待できそうだ。さらに、エンジン始動と同時にポップアップするヘッドアップディスプレイ(HUD)の採用も予定している。
「SKYACTIV-D」や「SKYACTIV-MT」、「i-ELOOP」も搭載
エンジンは、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」については、排気量1.5l(リットル)、2.0l、2.5lの3種類を用意。クリーンディーゼル「SKYACTIV-D」は、CX-5やアテンザと同様に排気2.2lで搭載する。
また、国内市場限定で、ハイブリッドモデルも導入する予定だ。マツダは2010年3月、トヨタ自動車からハイブリッドシステム技術の供与を受けることを発表しており、このハイブリッドモデルはSKYACTIV-Gとトヨタ自動車のハイブリッドシステムを組み合わせたものになるとみられる。
トランスミッションは、6速の自動変速機「SKYACTIV-Drive」と、6速のマニュアル変速機「SKYACTIV-MT」の両方を導入する。加えて、アテンザから採用した減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」も採用する。
SKYACTIV-DとSKYACTIV-MTを搭載するアテンザのセダンモデルは、i-ELOOPの効果もあってJC08モード燃費が22.4km/lと良好だった。アテンザよりも小型で、空力性能も向上しているアクセラであれば、SKYACTIV-D、SKYACTIV-MT、i-ELOOPを搭載する場合、25km/l前後のJC08モード燃費を達成できる可能性もありそうだ。
アテンザから導入した、9つの安全機能を持つ先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も搭載するという。
エンジン始動と同時にポップアップするHUD
新型アクセラは、走行安全性を最優先に考えた新しいヒューマンマシンインタフェース(HMI)を導入するとしている。このHMIを代表するのが、ヘッドアップディスプレイ「ADD(Active Driving Display)」だ。ADDは、運転席のメーターフードの後ろに組み込まれており、エンジン始動と同時にポップアップして、車速やナビゲーションの路線案内表示などさまざまな運転情報を表示する。これにより、ドライバーは視線を車両前方から外すことなく安全に運転できるという。
現在公開されている新型「Mazda3」に関する30秒の映像では、最初から12秒あたりでこのADDが登場している。
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