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省エネすれば、品質が上がる!?――オムロンと三菱電機がエコ工場技術を提案製造ITニュース DMS2013(2/2 ページ)

「工場の省エネはやり尽くした」との声もあるが、現場のプロセス全体を見たとき、まだまだ“見えない無駄”は残されている。DMS2013では、オムロンと三菱電機が管理技術による工場の“見える化”を進めて省エネを図る、エコファクトリ―技術を出展し、省エネと、工場の性能向上を両立する技術として注目を集めた。

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三菱電機はe&eco-F@ctoryを訴求

 一方、三菱電機は、FA総合ソリューション「e&eco-F@ctory」(イーアンドエコファクトリー)を提案。数多くのe-F@ctory Alliance(イーファクトリーアライアンス)パートナーのシステムや機器との連携により、設計段階から生産・保守段階までの全てのフェーズにおいて総合的にカバーするソリューションをアピールした。

 三菱電機のe&eco-F@ctoryは、工場の生産効率化とエネルギー効率化を同時に実現するコンセプトのソリューション。シーケンサや計測機器などを核に、エネルギーの見える化やエネルギー管理などを行い、省エネととともにTCO(総所有コスト)削減を実現する。

三菱電機の工場制御機器群
三菱電機の工場制御機器群。これらの機器でe&eco-F@ctoryを実践。

 三菱電機はもともと、シーケンサや表示器、ACサーボ、インバータなどのFA機器と、エネルギー計測機器やブレーカなどの配電制御機器、さらにそれらをつなぐネットワーク機器などの製品を保有しており、これらの核となる機器の強みに、パートナー企業との連携を行うことで、製造現場の総合的なソリューションを実現するものだ(関連記事:コグネックス、三菱電機FA製品と連携する高精度OCR付き工業用カメラを発表)。

 DMS2013では、これらの検査機器による工場管理や工場“見える化”の様子をミニチュアの工場を用意して紹介。全体像を伝えるとともに個別のソリューションをパートナー企業とともに提案した。

トレーサビリティも実現

 今回のブース運営を担当する三菱電機名古屋製作所営業部トータルソリューションマーケティンググループ森浩嗣氏は「制御機器などからデータを取得し、それをパートナー企業との連携によりITソリューションと組み合わせて活用できることで、省エネだけでなく工場全体の最適化を実現できる。トレーサビリティなども実現でき、特に自動車業界などから引き合いが出ている」と話している。

 また、e&eco-F@ctoryを担当するFAシステム第二部ソリューション推進開発グループの高橋雄一氏は「従来は工場ラインのデータ管理などはPCで行っていたが、PCでの管理には手間が掛かり、有効活用できているとは言い難い状況だった。当社の制御機器から直接データ管理を行えることで負担を軽減する他、リアルタイムに近いデータ取得が可能となる。問題発生時のすぐの対応や問題把握なども容易になり、省エネだけでなく工場全体の改善につながる」と述べていた。

e&eco-F@ctoryミニチュア工場
e&eco-F@ctoryミニチュア工場(クリックで拡大)
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