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経営者の皆さん、ITっていうのは「壁を壊す道具」なんです:モノづくりにおけるITをもう一度考える(1)(1/4 ページ)
「情報」や「IT」の重要性はずっと指摘されてきたものの、今でも悩む経営者は多い。企業における「ITの価値」は何かを、現場改善のコンサルティングを行う筆者が、あらためて考えてみた。
そもそも「IT」って何でしたっけ?
「IT」というとは日常に溢れた用語だが、もともとは何を意味しているのだろうか?「IT」とは言うまでもなくIT:Information Technology=「情報技術」のことだ。では情報技術とは何か?
まずは「情報」と「技術」に分けて手元の国語辞典で調べると
【情報】
- ある物事の事情についての知らせ
- それを通して何らかの知識が得られるようなもの
そりゃそうだが、なんだかぼやっとしているし、範囲が広すぎてよく分からない。
では、技術はどうか。
【技術】
- 科学を実際に応用し、人間生活に役立てるわざ
- 物事を(たくみに)行うわざ
では、この2つが合わさった「情報技術=IT」とは、何か?
【情報技術】
- コンピュータやデータ通信に関する技術を総称的に表す語(出典:IT用語辞典 e-Words)
- 情報処理(コンピュータ処理)および情報伝達(通信処理)の、工学およびその社会的な応用技術の総称(出典:フリー百科事典ウィキペディア)
とんでもなく範囲が広がってしまった……。
このコラムではこの広い範囲をさまよいながら、企業が活用すべきITとはどういうものか、筆者のITに関する経験を紹介するつもりだ。特に、経営者(特に中小企業)の皆さまに少しでもお役に立てれば幸いである。
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