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「伝える」を可能にした「Armadillo-810」向け専用オプションボード登場インテリジェントカメラがさらに賢く

アットマークテクノのインテリジェントカメラ向け組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」に、ネットワーク機能を付加できる専用オプションボード「ATB-M2M」シリーズが登場。これによりArmadillo-810は、「撮る」「考える」「伝える」までの流れを1台の装置で実現できる“M2Mインテリジェントカメラプラットフォーム”へと進化する。

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ATB-M2M

 アットマークテクノ、アドバリーシステム、梅沢無線電機の3社は2013年2月19日、アットマークテクノのインテリジェントカメラ向け組み込みプラットフォーム「Armadillo-810」(関連記事)に接続可能な専用オプションボード「ATB-M2M」シリーズを発表した。

 アドバリーシステムがATB-M2Mシリーズの開発を、梅沢無線電機が製造・販売を担当する。

 Armadillo-810は、ルネサス エレクトロニクス製アプリケーションプロセッサ「R-Mobile A1」(プロセッサコアはARMの「Cortex-A9」)を搭載した小型CPUボードと、同サイズのCMOSカメラモジュール(シキノハイテック製)を組み合わせて、「撮る」だけではなく、撮影画像をリアルタイムに解析し、特定物の数量や座標を抽出するなどの「考える」までを実現できるインテリジェントカメラ向け組み込みプラットフォームである。

M2Mインテリジェントカメラプラットフォームに進化
「Armadillo-810」が“M2Mインテリジェントカメラプラットフォーム”に進化

 今回発表のATB-M2Mシリーズは、Armadillo-810がもたらす「撮る」→「考える」の先に当たる「伝える」を実現する専用オプションボードである。これにより、Armadillo-810は「撮る」→「考える」→「伝える」までの流れを1台の装置でシームレスに処理できる、“M2Mインテリジェントカメラプラットフォーム”へと進化するという。

ATB-A810LANATB-A810WLAN (左)ATB-M2M 有線LAN対応ボード/(右)ATB-M2M 無線LAN対応ボード

 ATB-M2Mシリーズは、有線LAN/無線LAN/3G通信などの通信機能を備え、M2Mソリューションの実現を可能にする。屋内外問わず利用できるArmadillo-810との組み合わせが前提であるため、同様に動作温度−20℃〜+70℃までをカバーしている。

 シリーズ第1弾として、LANコネクタ、SDカードスロットを搭載した有線LAN対応ボード「ATB-A810LAN」を2013年3月に発売する予定。サンプル価格は8500円前後(100台注文時のサンプル価格は1台当たり7000円前後)になる見込みだという。さらに、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LAN対応ボード「ATB-A810WLAN」の発売を同年5月に計画している。こちらのサンプル価格は1万2000円前後(100台注文時のサンプル価格は1台当たり9800円前後)になる見込み。また、屋外での利用を想定し、3G通信などの通信モジュールを備えたボードのリリースも現在検討中であるという。

 このように、各種通信をサポートすることで、例えば、工場などの構内では有線LAN、高所など配線が困難な場所には無線LAN、積雪の監視装置など屋外向けには3G通信といった、設置環境に応じた通信手段の選択が可能になる。

Armadillo-810 カメラモデル開発セット
参考:CPUボードとカメラモジュール、専用アプリケーションが付属する「Armadillo-810 カメラモデル開発セット」は2月20日に発売される

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