検索
ニュース

iOS向けフィジカル・コンピューティング・ツールキット登場、その名も「monaka」!!パイの次はモナカね

ユカイ工学は、AppleのiPhone/iPod touch/iPadのアプリケーションからBluetooth通信を用いて操作できる、フィジカル・コンピューティング・ツールキット「konashi(旧:monaka)」を開発。2013年1月31日より販売を開始した。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
monaka

 ユカイ工学は、AppleのiPhone/iPod touch/iPadのアプリケーションからBluetooth通信を用いて操作できる、フィジカル・コンピューティング・ツールキット「konashi(旧:monaka)」()を開発。2013年1月31日より販売を開始した。価格は、税込み9980円である。


※注:当初「monaka(もなか)」として発表・発売していたが、2013年2月15日、「konashi(こなし)」へと名称変更された。⇒詳細はこちら



 フィジカル・コンピューティング向けのツールキットとして有名な「Gainer」「Funnel」「Arduino」などは、現在、多くのアーティスト、デザイナー、エンジニアの間で広く普及している。これらは、デスクトップPCやノートPCといったコンピュータの入出力機能を外部に拡張する小規模なコンピュータであり、エンジニア以外の人でも手軽に扱えるよう、使用方法や開発環境などが工夫されている。

 しかし――。今や、日常的に使用している・多くの時間触れているコンピュータといえば、従来のデスクトップPCやノートPCではなく、スマートフォン/タブレット端末だ。日常生活において、人とコンピュータの新しいインタラクションを探るという、フィジカル・コンピューティングの思想から考えると、スマートフォン/タブレット端末にフォーカスすべきではないか。こうした考えの下、ユカイ工学はスマートフォンやタブレット端末で利用可能かつ、これらの開発環境で扱うことが可能なツールキットとして、同製品を開発した。

Top ViewBottom View 「monaka」の外観

基板レイアウト
基板レイアウト

 以下に、同製品の主な仕様を示す(表1)。

項目 仕様 備考
デジタル I/O 8pin
アナログ入出力 3pin リファレンス電圧1.3V
UART通信端子 1port
I2C通信端子 1port デジタルI/Oと兼用
PWM出力端子 最大8pin デジタルI/Oと兼用
動作電圧 DC3〜16V
基板外形 52.0×33.0mm
表1 「monaka(YE-WPC001)」の主な仕様

 同製品の特徴は大きく3つある。1つは、スマートフォン/タブレット端末のアプリケーションから操作できること。もう1つは、組み込み機器向けのプログラミング言語ではなく、Objective-CおよびJavaScript()を採用し、同社から提供されるライブラリを利用してすぐに開発できること。そして、最後の3つ目が、Bluetooth Low Energyを介し、iPhone/iPod touch/iPadと通信するため、Appleのサードパーティー向けライセンスプログラム「MFi Program」への申請が不要なことである。

照明距離電波 開発アプリケーションのイメージ。(左)照明のオン・オフ、(中)距離センサーとの連携、(右)電波強度の表示

注:JavaScriptについては、2013年4月以降に順次対応・公開予定。


 対応するのは、iOS 6以降を搭載したiPhone 4S、iPhone 5、iPad mini、iPad(第3世代)、iPad Retinaディスプレイモデル、iPod touch(第5世代)である。Objective-Cでアプリケーションを開発する場合、最新のXcodeが動作するMac OS環境が必要である(実機テストをする場合、iOS Developer Programも)。

動画 「monaka」の紹介&開発アプリケーションのイメージ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る