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新型「クラウン」のハイブリッドシステム、モーターコアはトヨタ紡織が供給:製造技術
トヨタ紡織は、新型「クラウン」のハイブリッドシステム向けにモーターコアの供給を始めたことを明らかにした。
トヨタ紡織は、2012年12月にトヨタ自動車が発売した新型「クラウン」のハイブリッドシステム向けに、モーターコアの供給を始めたことを明らかにした。トヨタ紡織が、ハイブリッドシステム関連市場に参入するのは初めて。
モーターコアとは、モーターを構成するローター(回転子)やステータ(固定子)の鉄心部分に当たる部品である。一般的には、金型を使ってプレス加工した電磁鋼板を、一定枚数を積層させて製造する。モーターの性能を設計通りに引き出すためには、ローターやステータに永久磁石やコイルが正確に組み付けられていなければならない。このため、モーター組み立ての基盤となるモーターコアは高い加工精度が要求される。
トヨタ紡織は、高精度かつ高速のプレス加工が可能な「ファイン・ホールド・スタンピング工法」を活用することで、高精度化と加工の高速化を実現した。加工精度を左右する金型についても、高精度の工作機械の導入と技能育成の取り組みによって、精密金型加工技術を向上させて対応しているという。
新型クラウンのハイブリッドシステムは、2013年春に発売される「レクサス IS」にも搭載される予定。モーターコアもトヨタ紡織製になるとみられる。
なお、「プリウス」や「アクア」といったトヨタ自動車のハイブリッド車は、三井ハイテック製もしくはトヨタ自動車内製のモーターコアを採用していることが知られている。
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