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新型「クラウン」はハイブリッドでダウンサイジング、JC08モード燃費は23.2km/lエコカー技術(1/2 ページ)

トヨタ自動車の新型「クラウン」のハイブリッドモデルは、排気量3.0lのエンジンと同等の動力性能を持ちながら、23.2km/l(リットル)という良好なJC08モード燃費を実現している。これは、「日本市場に最適な、ハイブリッドシステムを用いたエンジンのダウンサイジング手法によるものだ」(同社)という。

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ボディカラーがショッキングピンクの新型「クラウン アスリート」のハイブリッドモデル

 トヨタ自動車は2012年12月25日、東京都内で会見を開き、高級セダン「クラウン」をフルモデルチェンジしたと発表した。1955年発売の初代モデルから数えて14代目となる。「新たな革新への挑戦」をキーワードに、フロントフェイスをはじめとした外形デザインを大胆に変更するとともに、新開発のエンジンとハイブリッドトランスミッションを搭載するハイブリッドモデルによって23.2km/l(リットル)という良好なJC08モード燃費を実現した。価格は、一般モデルの「ロイヤル」が353万円から、ロイヤルのハイブリッドモデルが410万円から。スポーツモデルの「アスリート」が357万円から、アスリートのハイブリッドモデルが410万円から。

トヨタ自動車の新型「クラウン」のハイブリッドモデル。左側が「ロイヤル」で、右側が「アスリート」である。(クリックで拡大)

 会見に登壇したトヨタ自動車社長の豊田章男氏は、「現在の日本の自動車市場は、『いつかはクラウン』という言葉に代表されるような、新型車が発表されれば買い換えるという時代ではない。そのクルマに買う理由がなければ、買ってもらえないのだ。そこで、新型クラウンの開発では、『買いたい』と思えるような、そして『買って良かった』と思えるような、デザインと走りにこだわった。デザインについては、社内から反対の声も上がるほどの大胆な変更を施した。新開発のハイブリッドシステムで実現した走りについても、新たな市場を切り開く力を有していると感じている」と意気込む。

左の写真は、トヨタ自動車社長の豊田章男氏。右の写真は、「ReBORN」をイメージした、ボディカラーがショッキングピンクの新型「クラウン アスリート」のハイブリッドモデルである。今後市販する予定もあるという。(クリックで拡大)

 さらに豊田氏は、「当社は、『たくさんクルマを売って売り上げを伸ばす』のではなく、顧客のために『もっといいクルマをつくる』という方向に生まれ変わりたい、『ReBORN』したいと考えている。新型クラウンは、この『ReBORN』の象徴になると考えている」(豊田氏)と語る。

 新型クラウンの月間販売目標台数は4000台である。既に、12月20日時点で約1万200台の予約があり、このうち約60%はハイブリッドモデルが占めるという。豊田氏は、「日本市場における、クラウンと同格の大型車の保有台数は約200万台である。このうち約半分をクラウンが占めている。この大型車市場に、ハイブリッドモデルを中核とした次世代を感じさせる新型クラウンを投入し、買い替えの回転率を高めていきたい。さらに、クラウンをステータスシンボルと捉えている既存顧客にとどまらない、より多くの顧客に販売していきたい」と述べている。

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