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第14回 DesignConの注目発表前田真一の最新実装技術あれこれ塾(3/3 ページ)

実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第14回は、米国カリフォルニア州のサンタクララコンベンションセンターで毎年開催されている、電子回路の設計技術に関する国際会議「DesignCon 2012」(2012年1月31日〜2月1日)で注目された発表を取り上げる。

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3. TSV

 TSVの実用化が現実のものとなり、メモリ以外への適用が出てくると、TSVへの関心が製造技術(いかに作るか)から、信号品質(どのように使うか)へと変ってきました。

 このような意味で、DesignConでの発表も多くなってきています。昨年もTSVの電気特性について発表がありましたが、昨年はTSVの紹介という意味づけでした。しかし、今年はTSVを使って配線した実際の高速信号の解析や熱解析など、さらに具体的な内容となっています。 また、別発表では、TSVを使ってICチップを3次元実装した場合、PoP実装よりもチップ間の距離が短くなるので、チップ間での結合が懸念されるとの問題提起もありました。

 今年はジョージア工科大学の先生による、TSVを始めとする3次元実装の解析モデリング講座も開講されました(図14)。

図14 3D実装解析モデル講座
図14 3D実装解析モデル講座

 このほか、TSVを使ってパッケージ内の消費電力増大に対する同時スイッチングノイズの問題(Power Integrity)からの問題提起などは多くのセミナーなどで話題となっています。


筆者紹介

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前田 真一(マエダ シンイチ)

KEI Systems、日本サーキット。日米で、高速システムの開発/解析コンサルティングを手掛ける。

近著:「現場の即戦力シリーズ 見てわかる高速回路のノイズ解析」(技術評論社)


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