成層圏から人間がマッハ1.2でスカイダイブ! 耐えろ:米ソリッドワークスのプライベートイベントより(2/2 ページ)
気の遠くなるような高さから人間が超音速でダイブした! ――米国フロリダ州オーランドで開催中である米ソリッドワークスのプライベートイベント「SolidWorks World 2013」で、Red Bull Stratosを仕切った技術者らが登場し、その開発について語った。
事例に見られるSolidWorksユーザーの傾向
SolidWorksは、どちらかといえば家電や産業機械、工業部品などの業界で使われるイメージが強かったミッドレンジ3次元CADだったが、ここのところで自動車など輸送系、航空・宇宙系の最終製品(部品ではなく)事例も見られるようになってきた。先に紹介した事例もその1つだ。
航空・宇宙関連は同社親会社の仏ダッソー・システムズの製品が得意としてきた領域でもある。ただしこの分野においてSolidWorksユーザーに関していえば、ダッソーのターゲットである従来大手企業ではなく、中小規模のベンチャー企業が目立つ。中小規模の組織が大手の従来得意と分野に積極的に、少しユニークなアプローチで進出するようになったことの現れの1つといえそうだ。
そのようなベンチャー企業では、遠隔や異業種の人たちを巻き込むSNSを活用してのグループ設計開発や、クラウドファンディングサービスによる資金調達などに取り組む動きが見られる。現在のSolidWorksも、そのようなソーシャル製品開発の動向に目を向け、製品開発に反映している。
ただし、ここのところでブームとなっているパーソナルファブリケーションのユーザーをメインターゲットに据えた製品の計画については、「SolidWorksに関しては、ない」と米ソリッドワークス CEOのベルトラン・シコット(Bertrand Sicot)氏は否定。SolidWorksの「プロフェッショナルツール」たるポジショニングを強く意識しての方針だ。
SolidWorks新製品発表は、イベント3日目に
同氏は、発表予定の新製品2つについても触れた。1つは「My SolidWorks.com」というWebブラウザベースのサービスで、ユーザー専用のプラットフォームが持てる。2つ目は、「SolidWorks Mechanical Conceptual」というSolidWorks向け構想設計ツールだ。これらの詳細については同イベント3日目である1月23日(現地時間)に正式発表するとのことで、MONOistでもこの件の続報は別記事でお伝えする。
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