「インフィニティ」が車両名称を変更、セダンは「Q」、SUVは「QX」へ:GもMもなくなります
日産自動車は、北米市場などで展開している高級車ブランド「インフィニティ」に新たなネーミング戦略を適用すると発表した。車両名称の頭文字に、セダンとクーペは「Q」、SUV(スポーツ多目的車)とクロスオーバーSUVは「QX」が付くことになる。
日産自動車は2012年12月18日、北米市場などで展開している高級車ブランド「インフィニティ」について、2013年から販売する車両に新たなネーミング戦略を適用すると発表した。
このネーミング戦略では、車両名称の頭文字に、セダンとクーペの場合は「Q」、SUV(スポーツ多目的車)とクロスオーバーSUVの場合は「QX」が付く。これらの頭文字の後に続くグレードを表す2桁の数字で、各車両の名称を表すことになる。
今後、高級セダンの「M」(日本市場での名称は「フーガ」)は「Q70」に、スポーツクーペの「Gスポーツクーペ」(日本市場での名称は「スカイラインクーペ」)は「Q60」に、スポーツセダンの「G」(日本市場での名称は「スカイライン」)は「Q50」になる。なお、新ネーミング戦略が適用される第1号車は、「北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)2012」(2012年1月19日〜27日)」で発表するQ50の新モデルからとなる。
SUVとクロスオーバーSUVについては、フルサイズSUVの「QX」が「QX80」に、高性能クロスオーバーSUVの「FX」が「QX70」に、7人乗りクロスオーバーSUVの「JX」が「QX60」に、小型クロスオーバーSUVの「EX」(日本市場での名称は「スカイラインクロスオーバー」)になる。
インフィニティブランドを統括するヨハン・ダ・ネイシン氏は、「インフィニティは、ポートフォリオの拡大と、顧客からの認知度向上のために、新しいアイデンティティを作る必要がある。そこで、シンプルで一貫性のあるネーミングの枠組みを採用することにした」と説明する。
新たなネーミング戦略でQという頭文字を採用した理由については、「次世代インフィニティのインスピレーションを与えるだけでなく、1989年に発表した最初のフラッグシップモデルである『Q45』を想起させ、そのパフォーマンスの歴史を際立たせられる」(ネイシン氏)という。
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