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見せてもらおうかMSX2+の性能とやらを!!プチコンで始めるBASIC新世代育成“虎の穴”(8)(2/3 ページ)

プチコンとMSX2+規格のホームコンピュータ「FS-A1WSX」とで、グラフィックス命令を使った簡単なベンチマークテストをしてみた。結果は想像通りだが、なるほど、グラフィックス命令よ、なかなか使えるな!

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同じことをプチコン以外でやると……

 プチコンの開発元であるスマイルブームのオフィスには、「なぜそこにあるのか分からないモノ(!?)」がしばしばあるのですが、1989年発売のホームコンピュータ「FS-A1WSX」まで置いてあるからアラ不思議。


FS-A1WSX
画像5 ホコリをかぶっていますが、ホレ、この通り!

 FS-A1WSXは、パナソニック(松下電器産業)製の「MSX2+」規格のマシンです。初級者のホビー用途という性質が強かったMSXシリーズですが、外部記憶媒体にフロッピーディスクを採用し(MSX2でも採用)、漢字フォントを標準搭載したMSX2+は当時としては“中級者向け”という位置付けだったといえるでしょうか。さまざまなハードウェアが百花繚乱したこの時期のマシンの評価は、今もって難しいところですが、「当時」を知るための1つのサンプルにはなるでしょう。

 というわけで、グラフィックス命令を使った簡単なベンチマークテストをしてみました。こうして並べてみると、プチコンと当時のBASICとの違い、そして、意外と違いが少ないことも分かりますね。

GCLS
ST=MAINCNTL
FOR I=0 TO 100
X=RND(256)
Y=RND(192)
C=RND(16)
GFILL X,Y,X+50,Y+50,C
NEXT I
EN=MAINCNTL
PRINT (EN-ST)/60
ソースコード2 こちらは「プチコン」用

QR2
ソースコード2のQRコード
10 DEFINT I,X,Y,C
20 SCREEN 5
30 ST=TIME
40 FOR I=0 TO 100
50 X=RND(1)*256
60 Y=RND(1)*192
70 C=RND(1)*16
80 LINE(X,Y)-(X+50,Y+50),C,BF
90 NEXT I
100 EN=TIME
110 SCREEN 0
120 PRINT (EN-ST)/60
ソースコード3 こちらは「MSX2+」用

FS-A1WSXを大画面TVに出力
画像6 「MSX2+」のソースコード。現代の大画面テレビにビデオ出力で映した結果、こんな感じになってしまいました……

 ソースコード2、3は、100枚の50×50ピクセルの四角形(塗りつぶし)を、ランダムな位置に、ランダムな色で描画するプログラムです。システム変数「MAINCNTL(MSXではTIME)」は、起動時からの経過フレーム時間(1秒60フレーム)です。ループ開始時と終了時のMAINCNTLの差を取って60で割れば、何秒間かかったかが分かる仕組みなのは言うまでもないでしょう。

 結果はMSX2+が約6.82秒プチコンが約0.017秒となりました(早っ! プチコン思ってた以上に早っ!)。

MSX2+の実行結果(1)
画像7 「MSX2+」の実行結果(1)。文字とグラフィックスのスクリーンが共存しないので、こっちは描画だけしています
MSX2+の実行結果(2)
画像8 「MSX2+」の実行結果(2)。見づらくてすみません
プチコンmkIIの実行結果
画像9 「プチコンmkII」の実行結果。感覚的には一瞬です

ハカセ(涙)

おおぅ……、おおぅ……。


神崎

まあまあ、ハカセ。感動は分かるけど何も泣かなくても……。


ハカセ(涙)

ヌシら、MSXを引き合いにプチコンを誉めまくってそれで満足か! ワシらの夢の結晶であったMSXを侮辱しおって! ぐぬぅぅぅっ〜。


神崎

へっ、そっち?


インテリ

あの、ハカセ。そういう話ではなく、現在と当時の体感速度の違いを知りたいという……。


ハカセ(涙)

そりゃー、今と比べると遅いかもしれん! じゃがな……、あ、あれは、あれは、ワシが貯金をためて買った……! ぐぬぅぅぅっ〜。


ワンパク

う、ウゼエ……。

あいかわらず昔と今のどっちにふれてもウゼエ……。


インテリ

ちなみに、ランダム要素を排除して、ひたすら画面全体を塗りつぶし続けるテストではMSX2+が約30.31秒プチコンが約0.2秒でした。塗りつぶし範囲が大きいとそれだけ時間がかかるのは同じですが、やはりMSX2+の分が悪そうですね。


ハカセ(涙)

う、うおお……。「V9958」の実力にはまだまだ伸びしろが……。よ、よしっ! まずは直接VRAMにだな……ハァハァ。


ワンパク

それじゃ、BASICのテストにならねえじゃねェか!



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