搭乗型巨大ロボット「はじめロボット43号機」が大阪市西淀川の町工場で誕生:これが浪速のアナハイム・エレクトロニクスや〜(1/2 ページ)
2012年8月25日に開催された「西淀川ものづくりまつり2012」において、大阪の町工場で製作された搭乗型巨大ロボット「はじめロボット43号機」がデビューした。開発者の坂本元氏が搭乗し、あの名ゼリフを叫び、歩行デモンストレーションを披露した。
搭乗型巨大ロボット、西淀川ものづくりまつり2012に立つ!
――大阪湾最奥部に位置する西淀川区は、古くからモノづくりの町で知られている。区内では、3年前から子どもたちに地元のモノづくり企業をアピールし、モノを作る喜びと楽しさを体験してもらおうと、「西淀川ものづくりまつり」を開催している。
2012年8月25日に開催された「西淀川ものづくりまつり2012」では、“モノづくりの原点を経験する”という趣旨で、文鎮やネームプレート、金槌などの製作体験を実施。子どもたちは、材料を手に各工程のブースを回り、技術者の実演を見学したり、実際に工具や機械を使って加工や塗装を施したりしながら、思い思いに製作を楽しんでいた。
会場内は、鉄が焼けるときの重くどこか甘い匂いが充満し、高速カッターが金属を切断する際に発する耳をつんざくような音が響いていた。そんな“町工場”を再現したような空間で、圧倒的な存在感を放っていたのが、搭乗型巨大ロボット「はじめロボット43号機」だ。
会場でお披露目されたはじめロボット43号機は、下半身と搭乗部分が組み上がり、歩行できる状態のもの。現時点での身長は約3.5m、重量は250kg。搭乗部分を囲っている青色のフレーム上部がロボット完成時の肩の位置に当たるそうだ。年内には上半身の骨格と頭部を開発し、2013年に外装を製作する計画。最終的に身長4m、重量300kgの搭乗型ロボットの完成を目指す。
はじめロボット43号機は、片足5軸で構成されており、重心を左右に移動し、遊脚を10cm上げた静歩行が可能。車輪移動やスリ足ではなく、足を上げて歩行するロボットとしては「世界最大」(関係者)だという。開発では特に、モータへの負荷を軽減するための軽量化に苦心したそうだ。
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