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電気自動車のF1「Formula E」が2014年に開幕、第1戦はリオデジャネイロ:これぞ“モーター”スポーツ
電気自動車(EV)フォーミュラカーのレースである「Formula E」が2014年に開幕する。第1戦は、ブラジルのリオデジャネイロでの開催が決まった。
国際自動車連盟(FIA)は2012年8月27日(欧州時間)、電気エネルギーだけで走行する電気自動車(EV)フォーミュラカーのレースである「Formula E」の商権(Commercial Rights)を、Formula E Holdings(FEH)にライセンスする契約で合意したと発表した。
起業家のEnrique Banuelos氏が出資するFEHのCEO(最高経営責任者)には、モータースポーツビジネスで長い経験を持つAlejandro Agag氏が就任する。
FEHは、プロモーターとしてFormula Eを開催する。2013年に、デモンストレーション走行を行った後、2014年から10チーム、20人のドライバーが参加する選手権シリーズを開催する予定だ。世界の主要都市の中心部にある、象徴的建造物の周辺でレースを行いたい考え。2014年の第1戦は、ブラジルのリオデジャネイロでの開催が決まっている。
現時点で、レース全体は、予選を含めて1日で終了することを想定。1対1の予選レースで勝ち抜いたドライバーがポールポジションを獲得する方式を採用する。通常のフォーミュラカーレースで燃料補給やタイヤ交換を行うピットストップでは、電池やタイヤを交換せずにレースカーそのものを乗り換えることになる。
Formula Eのレースカーのベースは、Formulecが開発中の「Formulec FE01 プロトタイプ」になるという。
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