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B-787のエンジン部品供給メーカーがFibersim最新版に移行を発表:PLMニュース
炭素繊維樹脂を採用した航空機部品の設計・製造が本格化している。台湾AIDCは、最新の複合材向け設計・解析ソフトウェア導入を発表した。
台湾の漢翔航空工業(Aerospace Industrial Development Corporation:AIDC)が複合材向け設計・解析ソフトウェアを刷新する。同社が導入するのは、シーメンスPLMソフトウェアが提供する「Fibersim」の最新版「Fibersim 2012」。
AIDCは、航空機向けの部品供給メーカーで、主要顧客には、ボーイング、ボンバルディア、General Electric(GE)、エアバスなどが名を連ねる。
AIDCの航空機向け複合材は、例えば、ボーイング787向けに開発されたGE・アビエーションの高バイパス比ターボファンエンジン「GEnx」のファンブレードなどに採用されており、今後も需要は増えると見込まれている。
炭素繊維樹脂などの複合材は、鋼材などと比較して、同等の強度を持ちながら軽量化が可能なことから、近年、航空機や自動車の部品での採用が進んでいる。しかし、炭素繊維樹脂の場合は、線維の方向や材料の配合方法などによって強度が大きく異なることから、複雑な解析が必要となる。
FibersimはもともとVistagyが開発した複合材専用の設計・解析ソフトウェアで、シーメンスPLMソフトウェアが2011年12月7日に買収し、同社製品ポートフォリオに組み込んだもの(関連記事)。AIDCは以前からFibersim製品ユーザーだったが、今回、Fibersimの最新版に切り替えて利用を継続する。
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