ソニーのグループ会社ホークアイの「ゴール判定技術」をFIFAが正式採用:もう迷わない!! 審判員の腕輪にピピッ!
ソニーのグループ会社、英Hawk-Eye Innovationsの保有するゴール判定技術を、FIFA(国際サッカー連盟)が正式採用した。
ソニーは2012年7月6日、グループ会社である英Hawk-Eye Innovations(以下、ホークアイ)の保有する「ゴール判定技術」が、FIFA(国際サッカー連盟)に正式採用されたことを明らかにした。
ホークアイは、スポーツ競技場に設置した複数のカメラからボールの軌道を独自プログラムで瞬時に解析する技術を保有する。これを「判定オペレーションサービス」として、これまでテニスやクリケットなどのスポーツ大会主催者に提供してきた。2011年3月に、ソニーの欧州法人であるソニー・ヨーロッパがホークアイを買収、グループ会社となった。
他のスポーツ競技と同様に、サッカーの試合においても審判員の意思決定を支援する。ゴールシーンにおいて、ボールがゴールラインを通過した際、1秒以内に審判員の腕輪に暗号化された情報が伝達される。さらに、ホークアイではこの判定技術に加えて、映像リプレイも提供しており、システムによる判定の妥当性についても明らかにできる。なお、ホークアイの判定技術は、ゴールポストやボールなど、フィールドの設備や用品に一切の改造を加えず、干渉しないソリューションとなっている。
今回のFIFAの正式採用に至るまでに、2011年より、ゴール判定技術の正確さとその信頼度についての評価・試験が行われ、さらに、測量のためのインフラとコストの関係についての検証も進められてきた。FIFAによる試験では、ボールが見えにくい状況でも、高い精度と信頼性のある判定を行えることが実証されたという。
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