電力計画を反映、制約条件を加味した生産スケジューリング:製造ITニュース
フレクシェの新しい生産スケジューラは、電力使用制限に対応した生産計画が可能に。視認性も高まった。
フレクシェは2012年6月15日から同社生産スケジューラの最新版「FLEXSCHE 12」を販売する。
残業時間の自動算出や人員・電力計画といった用途に利用できる「カレンダー自動調整機能」の他、負荷の内訳を任意の基準で色分けして表示する「負荷の構成表示機能」、大量データを一覧できるよう複数モニター表示に対応させた「マルチモニタ対応機能」などが追加されている。
カレンダー自動調整機能では、納期を起点に残業時間や交代勤務を設定、法定労働時間の範囲内で調整する機能がある。他にも、この機能を電力需給動向や計画停電のスケジュールをカレンダーで設定、それに合わせた生産計画を立案できるという。電力使用が制限された場合の生産計画や節電分を売却する「ネガワット取引」において妥当な取引可能量を算定する機能も備える。
負荷の構成表示機能では、負荷の内訳を色分けして視認性を高めている。色分けの基準は顧客名や納期、粗利率などを基に、自由に設定できる。
同社では、見込み生産のための需給バランス調整用のオプション機能「FLEXSCHE d-MPS」も同時に発売する。生産スケジューラと連携することで、信頼性の高い生産計画を立案できる点が特徴。工場の生産能力を反映した計画を基に、需給バランスの推移を可視化する。需要が供給を上回る可能性がある場合はアラートを示す。
生産計画系のスケジューラと別のシステムとして動作することで、需要情報を独立してコントロールでき、安定的な納期回答が可能になるとしている。この仕組みによって「単なる負荷計画ではなく、有限能力で実行可能性が担保された信頼性の高い生産計画を立案できる」(同)としている。
FLEXSCHE d-MPSの標準価格は200万円(税別)。「FLEXSCHE GP」セット製品との同時購入では180万円(税別)。
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