エコカー補助金は8月に予算超過、EVとクリーンディーゼルの補助金はどうなる?:電気自動車(1/2 ページ)
エコカー補助金が7〜8月にも終了するという報道が相次いでいる。では、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、クリーンディーゼル車向けの補助金はいつまで申請できるのだろうか。
環境性能が優れた新車を購入する際に政府からの援助が得られる「環境対応車普及促進事業補助金」、いわゆるエコカー補助金の2012年度分の予算が、7〜8月ごろにも超過する見通しだ。
エコカー補助金は、2011年12月30日〜2013年1月31日までに新車登録したエコカー補助金の対象車両について、登録車で10万円、軽自動車で7万円の補助金が得られるという制度。商用車についても、小型で20万円、中型で40万円、大型で90万円の補助金が出る(関連記事)。
2012年度のエコカー補助金の予算は、自家用(乗用車が中心)が約2747億円、事業用(商用車が中心)が約218億円となっている。エコカー補助金の申請窓口となっている次世代自動車振興センターは、6月11日までの申請金額が、自家用で約1591億円、事業用で約178億円に達していることを発表した。予算のうち、自家用は約58%、事業用に至っては約82%に達している。累計の申請台数は、自家用が約168万2800台、事業用が約3万1000台である(表1)。
予算金額 | 6月11日までの申請金額 | 6月11日までの申請台数 | 予算残額 | |
---|---|---|---|---|
自家用 | 約2747億円 | 約1591億円 | 約168万2800台 | 約1156億円 |
事業用 | 約218億円 | 約178億円 | 約3万1000台 | 約40億円 |
表1 2012年度エコカー補助金の予算と申請状況 |
直近の1週間(6月5〜11日、土日含まず)の申請状況は、自家用が15万1700台、事業用が2100台。自家用の予算残額である約1156億円に対して、今後この直近1週間と同じ勢いで申請が進むとすれば、約8週間で予算超過に陥ることになる(1台当たりの補助金の申請額を、これまでの平均の約9万4500円と見なした場合)。
2009〜2010年度に実施された前回のエコカー補助金と同じく、駆け込み需要による申請の急速な増加が想定されるため、7月中にもエコカー補助金は終了する可能性が高い。一方、事業用については、駆け込み需要は想定されないものの、残り予算が少ないことから、自家用よりも早い7月上旬にも申請が締め切られる見込みである。
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