EV版「スマート」が量産開始、モーターはボッシュ、電池はEvonikと共同開発:電気自動車
ダイムラーが2人乗り小型車「スマート フォーツー」の電気自動車(EV)モデルの量産を開始した。走行用モーターはボッシュ、リチウムイオン電池はEvonikと共同開発したものを採用している。
Daimler(ダイムラー)は2012年6月12日(欧州時間)、2人乗り小型車「smart fortwo(スマート フォーツー)」の電気自動車(EV)モデル「smart fortwo electric drive(スマート電気自動車)」の量産を開始したと発表した。同年夏後半からドイツ国内への出荷を開始し、その後30カ国以上の市場に順次出荷を始める計画である。
スマート電気自動車は、最高出力が55kWの走行用モーターと、容量が17.6kWhのリチウムイオン電池パックを搭載している。モーターを開発したのは、ダイムラーとRobert Bosch(ボッシュ)が2011年秋に合弁で設立したEM-motiveである。一方、リチウムイオン電池は、Evonik Industriesと2009年3月に合弁で設立したDeutsche ACCUmotiveが製造した。スマート電気自動車の組み立ては、フランスのHambachにあるスマート フォーツーの量産工場で行われている。このためダイムラーは、「本当の意味で欧州製と言える初のEVだ」としている。
ドイツ向けの価格は、電池をリースする場合と、電池込みで購入する場合で異なる。電池をリースする場合の車両価格(税込み)は、クーペタイプが1万8910ユーロ(約187万9000円)、カブリオレタイプ(オープンカー)が2万2000ユーロ(約218万6000円)。電池のリース価格は、1カ月当たり65ユーロ(約6500円)である。電池込みで購入する場合の価格(税込み)は、クーペタイプが2万3680ユーロ(約235万3000円)、カブリオレタイプ(オープンカー)が2万6770ユーロ(約266万円)となっている。
なお、日本市場への納車開始は2012年内となっている。価格は、税込みで295万円である(関連記事)。
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