モノづくり環境、いまのトレンドは?:DMS2012開催直前情報
日本中の設計・製造に関する情報が集まる「設計・製造ソリューション展」が2012年6月20〜22日に東京ビッグサイトを会場に開催される。23回目となる今回の見どころを聞いた。
2012年6月20〜22日の3日間、「第23回 設計・製造ソリューション展」(東京ビッグサイト)が開催される。展示会はいまのモノづくり環境やソリューションが一度に確認できるまたとないチャンスだ。MONOistでも展示会の動向を取材している(特集ページでは2011年の展示会の模様も紹介している)。
編集部では主催者であるリード エグジビジョン ジャパンの担当者に今回の状況を聞いた。
震災からの復活を感じる
前回は、震災発生から間もない時期の開催とあって、「開催するかどうかは悩みどころでした」と、リード エグジビジョン ジャパン 設計・製造ソリューション展 事務局長 島田周平氏は振り返る。
前回の開催直前に行った取材では、出展予定社からの「いま出展することに意義があるんです」というアツい言葉も出てきたが、それでも「やはり出展を控える企業もあった」という。というのも、当時は震災からの復旧に対応している渦中の企業も少なくなかったからだ。最終的に出展者数は過去最大となったようだが、今回は2011年に出展を断念した企業も展示会に戻ってくる見込みだという。
今回のキーワードは?
展示会は毎年のモノづくりのトレンドが読み取れるものだが、今回のトレンドキーワードは何だろうか?
「グローバル対応、クラウド化、モバイル対応、節電といったあたりでしょうか。特にグローバル化に関しては、震災や円高などの影響もあり、注目されているようです」(リード エグジビジョン ジャパン 設計・製造ソリューション展 事務局次長 藤原武史氏)
設計・製造ソリューション展エリアは例年通り、ERP、生産管理、技術情報管理などのソリューションが並ぶほか、エネルギー管理システムの展示も予定されている。
既存のERP製品や生産管理製品は大手ベンダー製品以外でもグローバル対応に着手したものが出てくるようだ。また、入出力端末としてのモバイル端末への対応は2011年も注目を集めたが、今回もさらに充実してくる見込みだ。必ずしもデスクワークだけではないモノづくりの現場、サービスの現場にマッチしたデバイスであるだけに、使い勝手の進化がどのようかは、現地で確認しておきたいところだ。
併設展の見どころ
今回も機械要素技術展(M-Tech)も併設される。M-Techの会場でとりわけ目立つことが予想されるのが、インドの部品メーカーが多数出展していることだ。
インドは自動車メーカーをはじめ日米欧といった先進国からの企業進出が進んでいる(関連記事)。ノウハウを多く持つ企業による指導の影響もあり、現地部品メーカーのクオリティは年々高まっているようだ。
「この出展にはインド政府も非常に力を入れているようです」(島田氏)というように、今回はこうしたインド部品メーカーのPRや商談の場が大きく設置される。現地企業の技術力を直接確認できるチャンスとなるだろう。
また、設計・製造ソリューション展に出展経験のある企業の中には「第3回 医療機器 開発・製造展」のゾーンにブースを出すところもあるというので、こちらも押さえておきたい。
事前アポイントは「満足度90%」
併設展を併せると展示会の規模は非常に大きい。3日間フルに使っても興味ある全てのブースでしっかり話を聞くのは難しいというのが実感だ。事前アポイントの仕組みを使って上手にスケジュールを組んでいただきたい。
「事前アポイントシステムの利用者アンケートによると、満足度は90%と高い。この仕組みで時間を有効に活用していただけているようです」(藤原氏)
事前アポイントの仕組みについては、出展社が独自にアポイントシステムを用意しているケースと、リード・エグジビジョン ジャパンが提供しているものを利用しているケースがある。同社提供のアポイントシステムは本稿「関連リンク」からアクセスできるので、チェックしてみてほしい。
第23回 設計・製造ソリューション展(DMS2012)
会期 2012年06月20〜6月22日 10:00〜18:00※最終日のみ17:00終了
会場 東京ビッグサイト
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