「車載機器の操作はこれ1個でOK」、日本語対応の手書き認識タッチパッドが登場:ケータイのキー入力より集中力が78%アップ!
米国の大手自動車部品メーカーであるTRW Automotiveは、各種車載機器の入力インタフェースとして利用できる手書き認識タッチパッドを開発した。米国メーカー製品というと英語認識しかできないイメージがあるが、漢字、ひらがな、カタカナといった日本語入力にも対応している。
米国の大手自動車部品メーカーであるTRW Automotiveは2012年4月2日(米国時間)、カーナビゲーションシステムやエアコン、照明などの各種車載機器の入力インタフェースとして利用できる静電容量方式タッチパッドを開発したと発表した。タッチパッド上で手書きした文字を認識できるソフトウェアを組み込んでおり、英語だけでなく、漢字、ひらがな、カタカナといった日本語入力にも対応している。入力された文字と車載機器の動作をひも付けることにより、ほぼ全ての車載機器の入力インタフェースをこのタッチパッドに集約した多機能コントロールパネルを実現できるという。2012年末までに量産を開始する予定である。
この手書き文字認識タッチパッドを、ドライバー向けの多機能コントロールパネルとして利用する場合には、車両のセンターコンソールもしくはドアのアームレストへの組み込みを想定している。ドライバーが指先を使ってタッチパッドに文字を書くと、ソフトウェアがこの文字を認識し、認識した文字は音声でドライバーに伝えられる。このタッチパッドを使えば、カーナビ、エアコン、照明、パワーウィンドウなどの操作を1個の入力インタフェースに集約できる。これらの入力インタフェースを集約することにより、ドライバー向け多機能コントロールパネルを小型化できるとともに、車内の空間設計の自由度も高められる。
また、携帯電話機のハンズフリー操作や、メールのメッセージ内容の入力と送信にも利用できる。TRWによれば、「モバイル通信の普及に発想を得て、1個の入力インタフェースでドライバーと車両内のさまざまなアプリケーションを接続できれば、操作性と快適性、安全性をさらに向上できると考えた。ドライバーの運転中の文字入力に手書き文字認識タッチパッドを使うことにより、携帯電話機などのキーパッドを使う場合と比べて、運転動作への集中力を78%も向上できるという調査結果もある」という。
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