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トヨタとインテルが組む、車載情報システムの一新狙う電気自動車

ドライバーと車がやりとりする情報は今後ますます増えていく。運転の邪魔にならないユーザーインタフェースとはどのようなものなのか、車載器と周辺機器の通信の在り方をどうするか。トヨタ自動車とインテルの2社が共同で研究を始める。

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 米インテルとトヨタ自動車は2011年11月10日、次世代車載情報通信システム(IVI)の開発を開始すると発表した。研究期間は区切っておらず、「足の長い研究になる」(トヨタ自動車)という。

 共同研究の内容は2つに分かれる。まず「車載情報通信システム(車載器側)を介したドライバーへの最適な情報提供手法」の研究。もう1つは「車載器本体とその周辺にある情報機器とのシームレスな情報通信技術」に関する研究、つまり通信方法の研究だ(図1)。

 問題意識はこうだ。車とドライバーがやりとりしなければならない情報が、今後ますます増えていくことが予想できる。すると、情報を扱う操作が運転の妨げになる可能性が高まる。新しいヒューマンマシンインタフェースの在り方を研究することで、以上のような懸念を払拭(ふっしょく)することが目的だ。


図1 トヨタの従来の開発方針 トヨタ自動車は専用の車載器に全ての機能を持たせることをやめ、周辺機器(ECU)と通信するオンデマンド車載ディスプレイと、ユーザーが自由に選択できるスマートフォンとの組み合わせに転換する方針を示していた。「最新の端末は半年に1度というペースで新機種が登場する。一方車載器は数年に1度という開発ペースであり、製品サイクルが合わない。そこで、ユーザーインタフェース部分を切り離してWi-Fiなどの通信で結ぶ方が合理的になってきた」(トヨタ自動車)。展示内容は2011年6月時点のものである。

 今回共同開発を開始するに当たって、トヨタ自動車は、ドライバーと車がやりとりする通信情報の内容として以下のものを挙げた。渋滞情報や目的地の検索の他、レーダークルーズコントロールなどの運転支援機能である。この他、車が家などの社会とシームレスにつながることを可能にする通信技術の研究も進めるという。

 一方、インテルは車内におけるモバイル機器との接続の他、画面タッチやジェスチャー、音声技術など研究内容をより具体的に捉えている。ドライバーが使い慣れている最新の家電機器と同様の操作感を自動車の利用モデルに広げることが目的だ。

 インテルによればコネクティッド・カーは、スマートフォンやタブレット端末に続く3番目に急速な成長が見込まれる機器だという。


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