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Androidエミュレータの状態をTelnetで操作するAndroidアプリケーション開発者のためのTips集(9)(2/2 ページ)

Androidアプリ開発者のためのTips集。電源接続・電話着信などの状況を、「Telnet」接続により、Androidエミュレータ上で作り出すことができる。今回はその方法について紹介する。

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電源状態、バッテリー残量の変更

 何もしない状態では、Androidエミュレータのバッテリー残量は50%に固定されている。エミュレータのバッテリー残量を変更するには「power capacity」コマンドを使用する。

 例えば、「power capacity 80」を実行すると、バッテリー残量が80%に変化する(画像5)。

「power capacity 80」の実行結果
画像5 「power capacity 80」の実行結果

 バッテリー表示は常に“充電中”だが、これは「power status」コマンドで変更できる。「power status not-charging」を実行すると、充電中表示から残量表示に切り替わる(画像6)。

「power status not-charging」の実行結果
画像6 「power status not-charging」の実行結果

 また、画面上では変化が分からないが、「power ac on」「power ac off」で、電源への接続状態を変更できる。アプリケーションの更新のように、電源接続中にのみ実行したい処理などの動作確認に使える。

位置情報の設定

 端末の位置情報を変更するには、

    geo fix <経度> <緯度>

を使用する。例えば、Google Mapsアプリで[現在地ボタン]を押した状態で「geo fix 139.766 35.681」を実行すると、以下のように表示される(画像7)。

東京駅(緯度35.681、経度139.766)が表示される
画像7 東京駅(緯度35.681、経度139.766)が表示される

電話着信のシミュレート

 Androidエミュレータに電話がかかってくる状態は、

    gsm call <電話番号>

でシミュレートできる。通話によるアプリケーションの中断時の動作を確認したい場合などによさそうだ。例として、「gsm call 09012345678」を実行してみると、以下のように着信画面が表示される(画像8)。また、電話に出たり、通話履歴を確認したりすることもできる(画像9)(画像10)。

「gsm call 09012345678」の実行結果電話に出ることができる (左)画像8 「gsm call 09012345678」の実行結果/(右)画像9 電話に出ることができる 
※画像8、9は実際のエミュレータ画面を左回りに90度回転させたもの

通話履歴として確認できる
画像10 通話履歴として確認できる

ショートメッセージのシミュレート

 ショートメッセージの受信は、

    sms send <電話番号> <メッセージ>

でシミュレートできる。

 メッセージには半角スペースが入っていても問題ないが、残念ながら日本語は文字化けしてしまうようだ。Telnetの文字コード設定を「UTF-8」に変更すれば化けない可能性もあるが、Windows 7のTelnetでは設定できなかった。

 以下、「sms send 09012345678 Hello Short Message !!」の実行例を示す(画像11)。

「sms send 09012345678 Hello Short Message !!」の実行結果
画像11 「sms send 09012345678 Hello Short Message !!」の実行結果

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