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単3電池で動作する、携帯型GPS搭載放射線測定ロガーをOEM供給サンプルキットは1セット5万円

インタレップは、放射線量とGPS情報を記録できる携帯型のGPS搭載放射線測定ロガーを開発し、企業・団体向けにモジュールもしくは半製品の形でOEM供給する。これに併せ、1セット5万円のサンプルキットの販売も開始する。

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 インタレップは2012年2月16日、GM管を採用した携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(試作モデル)を開発し、企業・団体向けにOEM供給を開始すると発表。同試作モデルは、放射線量(β線・γ線)を検出するとともに、GPS衛星から測位した測定地点の位置情報を内蔵のmicroSDカードに保存できるのが特長である。

 同試作モデルの本体には、モノクロ液晶ディスプレイ(160×100ピクセル)が搭載されており、測定データを始めとする各種情報を表示できる。また、microSDカードに対応したカードスロット、USBポートなどを備える。バッテリー(単3形乾電池もしくは単3形ニッケル・水素充電池 2本を想定)駆動により持ち歩いて利用することも可能だという。

携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(試作モデル)
携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(試作モデル)。基板サイズは130mm×55mm、電源として単3形乾電池もしくは単3形ニッケル・水素充電池2本を想定。136×71×22mmのケースに収まるように設計しているという(出典:プレスリリースより)

 記録したデータはmicroSDカードに保存できる他、無線通信(オプションとして対応:ZigBeeの他、Wi-FiやBluetoothなどもカスタマイズで対応可能)により、PCやスマートフォンなどにも転送できる。KML形式に対応したGoogle Earthなどの地図ソフトやWebサービスと組み合わせることで、測定データをグラフィカルに表示することもできる。なお、USBケーブルでPCと接続すると、microSDカードがマスストレージとして認識され、PCから直接記録データを操作できる。

測定データと地図ソフトとの連携イメージ
携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(試作モデル)による測定データと地図ソフトとの連携イメージ(出典:プレスリリースより)
放射線量率 0.01〜20μSv/h
放射能感度 380(60Co)cps/μR/s
測定時間 3〜5分(放射線量による)
電源 単3形乾電池/単3形ニッケル・水素充電池(Ni-MH) 2本
充電方式 USBポート経由/外部アダプター(Ni-MHの場合のみ)
警告音 任意設定可能
GPSモジュール CanMore製「GT-723F」
SDカード microSD(SPIモード)
USB USBマスストレージクラス
LCD 160×100ピクセル モノクロ LCD
記録フォーマット KML/TXT/CSV形式
表 携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(試作モデル)の主な仕様

 同社は、同試作モデルを企業・団体向けにモジュールもしくは半製品の形で提供する。既にパートナー企業とともに量産に向けた部材調達や生産体制の構築も始めており、早期に一定数量の供給も可能だとしている(GM管に関しても年間数万個の単位で確保しているとのこと)。要望に応じて、仕様・基板サイズの変更にも柔軟に対応、出荷前の校正作業についても対応できるよう準備を進めているという。

 なお、OEM供給を希望する企業・団体向けに、検証やカスタマイズの検討などが可能なサンプルキットを1セット5万円(税別)で販売する。

携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(小型版試作モデル)
携帯型GPS搭載放射線測定ロガー(小型版試作モデル)。さらに小型のGM管に対応した基板も設計済みだ。基板サイズは60mm×61mm(出典:プレスリリースより)

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