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NEC、はやぶさ後継の探査機システムの設計を担当――はやぶさ2プロジェクト宇宙開発

NECは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発する小惑星探査機「はやぶさ」の後継プロジェクトとなる「はやぶさ2プロジェクト」において、探査機システムの設計を担当する。

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 NECは2012年1月25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発する小惑星探査機「はやぶさ」の後継プロジェクトとなる「はやぶさ2プロジェクト」において、探査機システムの設計を担当すると発表した。

 同社はJAXAの指導の下、はやぶさ後継の探査機システムの設計を担当する他、はやぶさに搭載されたXバンド通信(8〜12GHz)よりも高い周波数を用いたKaバンド通信(27〜40GHz)、小惑星の表面温度などの観測を行う中間赤外カメラ、小惑星の表面形状を測定するレーザー測距、地形マッピングや鉱物分布などを計測する多バンド可視カメラといったミッション機器の設計なども担当するという。

 はやぶさ後継機は、JAXAにより2014年度の打ち上げ(ロケット:H-IIA)が予定されている。目的地の小惑星「1999JU3(C型・地球接近小惑星)」への到着は2018年半ば、地球帰還は2020年末を計画している。その主なミッションは、太陽系の起源・進化の解明や、生命の原材料物質を調べるための有機物や含水鉱物を含むと考えられている小惑星1999JU3からのサンプルリターンだ。

小惑星1999JU3に向かう「はやぶさ2」の想像図
小惑星1999JU3に向かう「はやぶさ2」の想像図(出典:JAXA はやぶさ2プロジェクト/池下章裕氏によるイラスト)
目標天体 1999JU3(C型・地球接近小惑星)
打ち上げ 2014年度(目標)
ロケット H-IIA
探査機質量 質量:600Kg(燃料搭載時)/DRY質量:475Kg
発生電力 ミッション時:1000W/地球帰還時:2000W
太陽電池パドル 3パネル×2翼(H字型)
本体形状 箱型:1m×1.6m×1.4m 
【参考】はやぶさ:1m×1.6m×1.1m
姿勢制御 3軸モーメンタム姿勢制御方式
軌道 惑星間軌道
表1 「はやぶさ」後継機の概要 ※引用元:文部科学省 宇宙開発委員会 推進部会 配布資料「はやぶさ2プロジェクトについて」推進 1-1-1 発行日:2012年1月16日(C改訂)

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