プラグイン技術が一般化した2015年のクルマとは、トヨタがデトロイトショーで展示:電気自動車
トヨタ自動車はデトロイトで開催中の「北米国際自動車ショー2012」で2015年のプラグインハイブリッド車(PHV)「NS4」を見せた。プリウスファミリー以外にもPHVを展開する。
トヨタ自動車は、米国ミシガン州デトロイトで開催中の「North American International Auto Show 2012」(北米国際自動車ショー2012、2012年1月9〜22日、現地時間)でプラグインハイブリッド車(PHV)のコンセプトカー「NS4」を出展した(図1)。世界初公開である。
2015年のトヨタ車をイメージした内容だ。「2015年にはPHV技術が一般化すると予想しており、NS4はプリウスファミリーを離れたPHVとしてコンセプトを展示したものだ」(トヨタ自動車)。
図1 2015年のPHVを形にした「NS4」 4ドアのコンセプトカーであり、三角形をベースにしたデザインと広いフロントガラスが特長。後方視界を確保するために、3台のリアビューカメラを搭載し、インパネ中央部にパノラマ表示できる。全長4650mm×全幅1770mm×全高1370mm。ホイールベースは2700mm。出典:トヨタ自動車
パワートレインは2.0L*1)のガソリンエンジンを備えたプラグインハイブリッドである。モーター出力やEVモードの走行距離は未公開。「現在の『プリウスPHV』をミディアムスタンダードだとすると、今回のNS4はミディアムハイクラスという位置付けになる。一般論としてはプリウスPHVよりも走行距離や燃費はよりよくなるだろう」(トヨタ自動車)。
*1) プリウスPHVは1.797Lのガソリンエンジンと最高出力60kWのモーターを組み合わせ、容量4.4kWhのリチウムイオン二次電池を搭載している。EV走行距離は26.4km、プラグインハイブリッド燃料消費率は61.0km/L(電力消費率は8.74km/kWh)。
燃費を向上させる技術として、低い車高による空力改善の他、透明な太陽電池である「シースルーソーラーパネル」を採用したプレ空調と、高紫外線カット・熱反射ガラスの採用を挙げた。空調に要する電力を抑えることで、走行用の電力をより多く確保できる。
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