ARM、Androidアプリ開発者コミュニティー向け無償ツールキットを発表:Development Studio 5の一部機能制限版
ARMは、Androidアプリケーションの開発者コミュニティーを対象とした無償版リファレンスソフトウェア開発ツールキット「Development Studio 5 Community Edition」のリリースを発表。同日よりダウンロード提供を開始した。
英ARMは2011年12月1日、無償版のリファレンスソフトウェア開発ツールキット「Development Studio 5 Community Edition(以下、DS-5 CE)」のリリースを発表した。
同製品は、主にAndroidアプリケーションの開発者コミュニティーを対象としたもので、Javaコードの最大4倍の速度で計算集約型タスクを処理するネイティブソフトウェアの開発を支援。ARMネイティブコードをAndroidアプリケーションに使用することにより、性能とエネルギー効率を高める独自ツール群を開発者に提供する。
DS-5 CEは、フル機能版のDevelopment Studio 5から一部制限があるものの、Androidアプリケーション開発者が直面する一般的な問題を解決するための機能を備え、NDK生成コードに対応するデバッガ、およびARM NEON Single Instruction Multiple Data(SIMD)レジスタなどのプロセッサ情報を表示する機能が含まれるという。また、同じEclipse統合開発環境(IDE)でJavaとC/C++コードを開発できるため、生産性の高さと使いやすさが特長となる。
さらに、DS-5 CEはARM Streamlineパフォーマンスアナライザの機能限定バージョンを装備し、互換性のあるAndroid開発プラットフォームに対応。Streamlineにより、開発者は各種のソースからシステム全体にわたる詳細な性能統計データを収集し、コードのホットスポットを特定したり、潜在的な原因を解析したりすることができる。プラットフォーム開発者は「Linaro」のWebサイトに公開されているオープンソースドライバを使用して、Streamlineの機能を追加することが可能だ。
同日より提供を開始。個人または年間売上高10万ドル以下、従業員10人以下の組織に無償で提供する(詳細はこちら:DS-5 Community Edition)。
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