特集
「走り」と「モデル」のバランスが決め手!? ETロボコン2011 チャンピオンシップ大会:ETロボコン2011 レポート(2/3 ページ)
今年も「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト」、通称ETロボコンのチャンピオンシップ大会がパシフィコ横浜で開催された。本稿では競技部門の模様と総合結果についてお伝えする。
いよいよ本番! 激闘の模様をフォトレポートで振り返る
競技は、2チームごとに2回の走行を行い、両方のリザルトタイム(走行タイム−ボーナスタイム)の合計によって最終結果が出される。なお、26ラウンドの走行順は大会前に決定済みだ。
本稿で全52チームの競技の詳細を紹介するのはさすがに難しいので、ここからは画像を中心に競技部門の模様をお伝えしていきたい。少しでも会場の熱気・雰囲気が伝われば幸いだ。
第1ラウンド第1レース、大会の口火を切ったのは東海地区からの個人参加「selfD」と、東京地区の「ARASHI50(所属:日本無線)」との対決だ。関係者や応援の人たちが集まり満席状態の中でのスタートだ。さぞ出場者たちは緊張したことだろう。
画像13、14 ボーナスステージでは、シーソーの「ダブル」へのチャレンジが多かった。「階段」はバネを付けて上がるロボット、一段ずつ着実に上るロボット、尻尾を用いて上がるロボットなど、それぞれの手法でチャレンジしていた。最初にボーナスステージの全難所クリアを果たしたのは東海地区の「おやじプログラマーず(所属:エィ・ダブリュ・ソフトウェア)」だった
画像16 「ペットボトル相撲」では、ほとんどのチームが「押し出し」を選択していた。方向と力の加減のコントロールが思うようにいかずに倒れたり、コースを外れてしまったり、中にはループしたまま時間切れとなってしまうチームも……
約2時間をかけて第1ラウンドが終了。その後10分程度の休憩を挟み第2ラウンドが繰り広げられた。
第2ラウンドは同じ対戦相手で、インとアウトを入れ替えて行われた。第1ラウンドにも増して、「まさか、あそこで?」といった場面が幾つもあり会場を沸かせていた。ETロボコンでは、こうした思いがけないアクシデントやハプニングが少なくないため、「魔物がいる」とも言われているのだとか……。しかし、その「まさか」をしっかりと想定した“モデルづくり”がETロボコンでは要求されるのだ。
今回のチャンピオンシップ大会では、どのチームもかなりの健闘ぶりを見せてくれたため、会場も大いに盛り上がった。さて、最終結果はいかに!?
画像20、21 例年通り、会場内には各チームのモデルが掲示されていた。今回のモデル審査基準では、従来の「設計モデル」に加えて、「要求モデル」「性能モデル」という2モデルを新設し、バランスの取れたモデルを評価できる内容になっているという。熱心に他チームのモデルに見入る参加者たちの姿も
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.