パナソニックがテスラに8万台分のEV用電池を供給:電気自動車
パナソニックは米Tesla MotorsのセダンEV「モデルS」用に4年間で約8万台分のリチウムイオン二次電池を供給する契約を結んだ。
パナソニックと米Tesla Motorsは、2011年10月11日、電気自動車(EV)用リチウムイオン二次電池に関する供給契約を結んだと発表した。
両社が共同開発した円筒型の小型電池*1)(図1)を、パナソニックが製造し、Tesla Motorsに供給する。パナソニックは今後4年間で、約8万台分のリチウムイオン二次電池を供給し、Tesla Motorsは高級EVセダン「モデルS」に主にパナソニックの電池を搭載する。
モデルSは2012年に北米で納車が始まり、2013年には約2万台の生産を計画しているEVだ。
*1)単三電池(直径14.5mm×高さ50.5mm)よりも一回り大きい「18650」(直径18mm×高さ65mm)を使う。18650を百数十本まとめた電池モジュールの形で利用する。
パナソニックが供給するリチウムイオン二次電池は正極材料にNi(ニッケル)*2)などを用いていることが特長。「長寿命、軽量、耐久性に優れることが特長だ」(パナソニック)。
*2)Ni系を用いた正極は、他の材料を用いた場合と比べて、放電容量が大きい。
Tesla Motorsは、韓国LG Electronics、韓国Samsung Electronics、三洋電機、ソニー、パナソニックの5社から二次電池の供給を受けており、パナソニックは供給量が多い「優先サプライヤー」という位置付けだ。パナソニックとTesla Motorsは2009年に、最初の電池供給契約を交わしており、2010年にはパナソニックがTesla Motorsに3000万米ドルを出資している。
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