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山手線“レア車両”で試してきた!! ――混雑率・車内温度をリアルタイムでスマホに表示CEATEC 2011(2/2 ページ)

三菱電機はCEATEC JAPAN 2011で「鉄道車両内におけるパーソナルな情報提供サービス」の展示デモを披露した。乗客の安心・便利を実現するスマートフォンを活用した情報サービスとは? 現在運行中の実験車両(山手線)に乗って試してきた!!

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実験車両に乗って、「山手線トレインネット」を使ってみた!

 「海浜幕張駅から東京駅に向かい、東京駅で実験車両(山手線)に乗り込む」という計画の下、急ぎ幕張メッセを後にした筆者。東京駅の京葉線ホームから山手線ホームへの移動距離を考えると、東京駅に着くタイミングで品川駅くらいにいてくれると余裕で間に合いそうだと頭でシミュレーションしながら、iPhone用の「山手線トレインネット」アプリをApp Storeからダウンロード。もともとは山手線各駅の階段、エスカレータ、エレベータ位置などのホーム情報を調べるアプリだったようだ。


実験車両の現在位置はiPhoneからでも確認できるApp Storeからダウンロード (左)実験車両の現在位置はiPhoneからでも確認できる/(右)App Storeからダウンロード

 計画通り、東京駅に到着。階段を駆け上がりながらiPhoneで実験車両の現在位置を確認すると、既に新橋駅まで迫っていた!! 長い連絡通路を通り抜け、急いで山手線ホームに向かったのだが、既にホームに入り込んできていた。残念ながら先頭車両のカオ写真を撮ることができなかったが、計画通り、東京駅で実験車両に乗り込むことに成功した。

実験車両の“側面”
実験車両の“側面”。「山手線トレインネット スマートフォン向け情報サービス 試行中」のラッピングが!!

 早速車両内部をチェック。トレインビジョンを確認したところ外観的に特に変化はなさそうだ。恐らく、無線LANアクセスポイントはカバーの内部にしまわれているのだろう。また、車内の広告はというとドドーンと「サービス試行中!」とジャックされているわけではなく、控え目な印象だ。

実験車両のトレインビジョン。外装の変化はなさそうだ車内広告の様子。意外と控え目 (左)実験車両のトレインビジョン。外装の変化はなさそうだ/(右)車内広告の様子。意外と控え目

 お気付きの通り、実験車両とはいいながらも見た目はごく普通の山手線である……。

 続いて、肝心のアプリを試すことに(以降はiPhone 3GSでの操作)。利用に必要な設定は3ステップで済む。まずは、端末の(1)Wi-Fi設定を「ON」にする。すると、(2)「ネットワークを選択...」の欄に「Trainnet」と表示されるのでこれをタップするだけ。パスワードの設定はなく、(3)後はそのままアプリを起動すればサービスにアクセスできる(スマートフォンのWebブラウザでも利用できるようだが今回は未確認)。なお、初回起動時には利用許諾に同意する必要がある。

起動画面Wi-Fiネットワーク (左)起動画面/(右)Wi-Fiネットワーク
利用許諾トップ画面 (左)利用許諾/(右)トップ画面

 以下、トップ画面から各種メニューを起動した様子。アプリの動作はもっさりした印象もなく、ノンストレスで快適に操作できた。また、「エンタメ」メニューの「小学館 山手Books」で『週刊少年サンデー』を試し読みしてみたが、こちらもストレスなく、しかもそれなりのボリュームを読むことができた。

 また、気になる車内状況を確認したところ“空いている”という情報(アイコン)が示す通り、席に余裕のある状況だった。これが車外から確認できれば非常に役立ちそうだ。

運行情報駅・乗換路線 (左)運行情報/(右)駅・乗換路線
車内状況(1)車内状況(2) (左)車内状況(1)/(右)車内状況(2)
エンタメ(1):小学館 山手Booksエンタメ(2):ルミネ the よしもと (左)小学館 山手Books/(右)ルミネ the よしもと
トレインch+(1)トレインch+(2) (左)トレインch+(1)/(右)トレインch+(2)
お得情報
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 今回、勢いで実験車両に飛び乗ってみたが、運行のために電車が常時収集している各種センサーなどからの情報や、外部からの情報などを組み合わせ・加工し、有益な情報として、乗客(将来的にはホームで待っている人たち?)が持つ情報端末に提供・配信しようという試みは面白いし、ありがたい。毎日1時間以上かけて通勤している身としては、交通インフラの利便性向上やトラブルに巻き込まれるのを未然に防げる仕組みは大いに歓迎したい。

 ちなみに、CEATEC会場で話を聞いた説明員によると「実導入の時期については未定」とのことだったが、実証実験の結果次第では実導入が現実のものとなり、将来的により良いサービスとして、また、誰もが使うアプリとして世に送り出されるかもしれない。そんなサービス、アプリをいち早く体験してみたい方は、山手線の実験車両を探してみてはいかがだろう。


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