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出世するべき? いいえ、しません!?TwitterからあふれたCAEの本音語り(4)(4/4 ページ)

設計で生かすシミュレーションを社内で広めていくには、偉くなってしまうとやりづらい? でも、組織を動かすには力も必要だし……。

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土橋2

ツールは、使っていればトラブルが起こるものなんですよ。

南山2

トラブってるの? サポート受けてください。それでダメだったら僕に相談してください。


土橋2

サポートは受けようと思ってるけど、CAEじゃない。


南山2

僕の担当外か……。


土橋2

トラブってんだけど、自分が実現したいことは変えてないので、「結果的にはそこに行く」って決めてる。本当に、ドキドキするけど。


水出2

「ぶれない」っていうのは重要だよね。


JIKO

やり方はいろいろあるんで。


南山2

シミュレーションだっていろいろなやり方ある。いろいろな方法論がある中、僕らも引き出しをたくさん作ってさ。上から下へ持って行って。実際、難しいよ。推進って。


sojo2

試してみるしかない。


南山2

そ、やってみるしかないんだから!


JIKO

よくある話としては、「やってみてもいいが、失敗が許されない」。そういうプレッシャーが強いです。僕らの世代の人間は、その辺を感じていて、「1発OKを出さないと、ダメなんじゃないか」というプレッシャーがキツいです。


南山2

結局、サポート力なんですよ。社内サポート力。駆け込み寺。設計者をサポートする仕事なんで。あらゆる引き出しで、「設計者に失敗させない」「助言を与える」。でも、逆に言うと、失敗することも利益ならば、失敗させる。

僕、「最強の黒子」って自分にキーワードを付けているのは、そういった思いがあるから。まあ、自分も苦しんだんで……。苦しい思いを若手にさせたくない。「上からもたたかれ、下からもたたかれ」って自分が経験したから。だったら、「まあ、俺が黒子でいいぞ」と。「お前ら、スポットライト浴びとけ」と。こういう心意気がないと、ぶっちゃけやれないよ、この仕事。


(一同笑い)

南山2

だけど黒子って、いなくちゃいけないじゃん。「いないといけない黒子」にならないといけないよね?


sojo2

スポットライトは、浴びたい人に任せて?


水出2

結局僕ら、サラリーマンである以上、60歳で終わりなのよ。だから、60歳までにはスポットライト浴びたいのかな、とは思う。


南山2

スポットライト浴びるのは、60過ぎでもいいじゃん。放課後でもいいじゃん。


水出2

どっかにスポットライトが当たらないと、エネルギーってたまらないよね。でもそれが会社の中じゃなくてもいいでしょ?


南山2

そういうのがあってもいいと思う。


sojo2

放課後のライブハウスでもいいし。


tsunodako2

結局CAEで出世しなくてもいいってことですか?(笑)


(一同笑い)

南山2

いや、出世することはいい。ただし、出世するんであれば、経営的な、もっと広い視点を持たなきゃいけないよね。そうなると、今度はシミュレーションだとか、そういう視点じゃないよね。散々僕も(上司から)説教されたけど……。でも、やっぱり、そうだと思います。もっと高い視点で見られる人が出世する。だからそれは、スペシャリストやゼネラリストの話。……まあ、給料体系は分かんないよ? 「出世って、何か」って話にもなってくる。だから、それを踏まえながら考えていかないとね。


tsunodako2

マネジメントじゃなくて、スペシャリストの道を歩めばいいんじゃない?


南山2

そこは、自分の中で答えを見つけていくしかない?


水出2

自分と握るしかないよね。


南山2

そーそ。自分の世界だもん!


水出2

でもトップと握れるのも、自分だし、諦めるのも自分だから。トップと握って、CAE(ITも含めて)、ほんとやりたい放題。こんだけやらせてもらっているから、別に(出世は)いいよって(笑)。


南山2

俺も会社の中で、やりたい放題感はあるよね。だから、「もう、どうでもいいや」っていう部分はあるかなぁ(笑)。


最後に――編集部より

 結論を出すことはハナから考えずに始めた大手町のCAE徒然(つれづれ)談義は、案の定、結論が出ないまま、おしまい、おしまい。いかがでしたか?

 社内で出世の道を選ぶか、とにかく仕事のやりがいを選ぶか。人生のやりがいを社内に見いだすか、社外に見いだすか。CAE推進の議論は、これからの日本も憂いながら、自分の仕事の在り方や人生について考え直す方向にまで発展しました。

 Twitter上でしか会話したことがなかった同士の人たちもいたのですが、実際に会って議論することで、より親交を深められたようです。頼りになる仲間ができたことは、収穫でしたか?

 あなたは、この談義をご覧になって、どんなことを考えたでしょうか。今回参加されたメンバーと話してみたい方は、Twitterから声を掛けてみてはいかがでしょう。再度の結集があるかもしれません。(終わり)

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