NECがM2Mクラウド基盤サービスを開始:欧州標準仕様に対応
IT大手によるM2Mを活用したユーザー企業向けサービス開発支援が本格化。富士通に続き、NECではM2Mを活用したアプリケーションをクラウド環境で提供する。
NECは2011年8月29日、M2Mネットワークを利用したサービス向けシステムインフラ「CONNEXIVE」の提供を開始した。同社ではCONNEXIVEを活用したシステムの第1段として、「CONNEXIVEクラウドサービス 基盤提供サービス」を2011年9月1日から提供する(価格は下記)。
M2Mは、機器や情報端末、自動車などに搭載される各種センサー類や機器同士をネットワーク接続して情報を収集、多様な事業で活用するための機器間通信の仕組みの総称。機器の遠隔地メンテナンスや装置制御、車両であれば運行管理システムとの連携などのサービスの品質向上が期待できるとされる。
今回NECが発表したCONNEXIVEでは、M2Mを活用したサービスを実現するためのアプリケーションやシステム基盤を包括的に提供する。形態はクラウドシステム、パッケージ販売の両方の形態に対応する。同社では、CONNEXIVEの提供と併せ、通信機器やセンサー端末の組み合わせや、総合的なサービス展開の企画支援を行うコンサルティングサービスも提供する。
同サービスは欧州電気通信標準化機構(ETSI)でも採用されているOMA、BBFが策定するデバイス管理の国際標準に対応する仕様となっているため、同社製品以外の機器との接続も柔軟に対応できるとしている。
このほか、データ量増加に対応する「データ蓄積追加サービス」、通信回線の確保や管理をNECが代行して行う「アクセス回線サービス」もオプションとして提供する。
NECでは今後、農業や産業機器領域でのM2Mシステム活用を目指したサービス展開も検討しているという。
基本サービス
利用料金 基本使用料:50万円〜/月
提供開始時期 2011年9月1日
データ蓄積追加サービス(オプション)
利用料金 個別見積
提供開始時期 2011年9月1日
アクセス回線サービス(オプション)
利用料金 個別見積
提供開始時期 2011年9月1日
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