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ロボットがピラミッドを作る!――NHK大学ロボコン未来のロボット技術者の熱き戦い(1/2 ページ)

大学生がロボット作りの技術やアイデアを競う「NHK大学ロボコン」が開催された。エジプトの三大ピラミッドがテーマの今大会、制限時間内に素早くピラミッドを組み立てたのはどこの大学のロボットか?

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 全国各地の大学の学生たちがロボット作りの技術やアイデアを競う「NHK大学ロボコン」が2010年6月6日に東京で開催された。NHK大学ロボコンは、アジア・太平洋地域を代表する大学チームによるロボットの競技会「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト(ABUロボコン)」の日本代表を選考する大会で、この大会で優勝したチームがABUロボコンへの参加資格を得ることができる。

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画像1 東京で開催されたNHK大学ロボコン

 今年のNHK大学ロボコンでは、金沢工業大学の夢考房ロボットプロジェクト(チーム名「創天(ソウテン)」)が優勝(3年ぶり2回目)を果たし、ABUロボコンへの切符を手にした。金沢工業大学は2010年9月21日にエジプトで開催されるABUロボコンに日本代表として出場する。

 本稿ではNHK大学ロボコンの概要紹介と日本代表選考大会の様子をお届けする。

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画像2 番組は7月19日(午後1時5分〜)NHK総合テレビで放映予定

競技課題は「ギザの三大ピラミッド」

 今年のABUロボコンはエジプトのカイロで開催されるが、その開催地にちなんで競技課題は「ギザの三大ピラミッド」をモチーフとしたものとなった。NHK大学ロボコンの競技課題もABUロボコンに準じたもので、会場となった東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター大体育室には、ピラミッドの土台が3つ並ぶユニークな光景が広がっていた。

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画像3 競技課題は「ギザの三大ピラミッド」をモチーフとしたもの

 今回のNHK大学ロボコンには全国47大学59チームより応募があり、2度の選考を通過した20チームが会場に集まった。この20チームが7(A〜G)グループに分かれて予選リーグを戦い、各グループを勝ち抜いた7チームとワイルドカード枠1チーム(各グループ2位の中で最も成績のいいチーム)が決勝トーナメントに駒を進めるという試合の流れになっている。

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画像4 2度の選考を通過した20チームが会場に集まった

NHK大学ロボコンのルール

 今大会の競技名は「ロボ・ファラオ ピラミッドを築け」。青チームと赤チームに分かれて3つのピラミッドをそれぞれ組み立て、合計得点を競う。組み立てていく順番は、クフ王(第1ステージ)、カフラー王(第2ステージ)、メンカウラー王(第3ステージ)。制限時間はトータルで3分だが、各ステージでは第1ステージから順に90秒、60秒、30秒というステージごとの制限時間が決まっている。

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画像5 競技フィールドイメージ(※クリックで拡大)

 競技フィールドは1つの「手動ゾーン」と2つの「自動ゾーン」という構成で、第1ステージが学生がリモートコントロールする手動ロボット、第2/第3ステージが自動制御のロボットとなっている。

 学生たちが製作したロボットは各ステージに設置されており、ブロックをピラミッドの下の層から順番に置いていく。このときに規定の位置(枠内)に収まっていないとその層をクリアしたことにはならない。ブロックが枠内に収まっているのを審判が確認したらクリアを示す旗が上がり、そこで初めて次の層にチャレンジできるというわけだ。ブロックを置く層は全部で3つ(A〜C層)あり、最後の層を先にクリアしたチームが各ピラミッドの頂上に1つだけ置けるゴールデンブロックにチャレンジできる。そしてこのゴールデンブロック設置を3つのピラミッド全部でクリアしたとき、パーフェクト達成として「ロボ・ファラオ」の称号獲得とともに勝利を手にすることができる。両チームともに制限時間内にロボ・ファラオを完成できなかった場合は、クリアしたブロックに応じて加算された得点が多い方が勝利となる。

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画像6 ブロックの置き方

 ブロックは底面が50cm四方で高さが30cmの立方体で、側面の対角線中央部に6cmの穴が設けれらている。ロボットがブロックを運ぶ際、この穴をいかにうまく利用できるかがポイントになる。

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