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知財戦略を実践すれば事業はうまくいくの!? 知財戦略と経営戦略・事業戦略自社事業を強化する! 知財マネジメントの基礎知識(2)(4/4 ページ)

知財戦略ってなに? お金になるの?? 知的財産戦略を実践して事業に貢献するために必要な機能・要素の定義から、本当に使える知識を身に付けよう

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知的財産戦略を実践するために必要な機能・要素

 最後に知的財産戦略を実践するために必要な機能・要素について見ていきましょう。

 これまで見てきたとおり、知的財産戦略には実にさまざまな機能や要素が要求されます。知的財産戦略を俯瞰(ふかん)するために、経済産業省が策定した「知財スキル標準」を図3に掲載します(注4)。

注4:知財スキル標準はもともと知財人材育成のために必要とされるスキルを定義したものですが、知的財産戦略のカバーする領域の広さを確認するのに非常に適しているので紹介しました。


*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 戦略の企画・プロデュース面だけではなく、知的財産実務の管理面・実務面まで多種多様な機能・要素が必要です。一部大企業を除けば、すべての要素・機能を自社のみでカバーすることは難しいでしょう。そのためには外部の法律事務所・特許事務所や調査会社・翻訳会社などをうまく利用しながら、知的財産戦略を実践していく必要があります。

◇ ◇ ◇

 以上で第2回は終了です。お疲れさまでした。

 今回は知財戦略の基礎について解説しました。次回は、この知財戦略の実態について統計データやアンケート調査結果など踏まえて解説します。(次回に続く)


筆者紹介

ランドンIP合同会社 野崎篤志(のざき あつし)

1977年新潟県生まれ。
2002年慶応義塾大学院 理工学研究科 総合デザイン工学専攻修了(工学修士)。
2010年金沢工業大学院 工学研究科 ビジネスアーキテクト専攻修了(経営情報修士)。
日本技術貿易株式会社・IP総研を経て、現在ランドンIP合同会社シニアディレクター(日本事業統括部長)。

知的財産権のリサーチ・コンサルティングやセミナー業務に従事する傍ら、Webサイトe-Patent Map.nete-Patent Search.netやメールマガジン「特許電子図書館を使った特許検索のコツ」を運営・発行している。
著書に『EXCELを用いたパテントマップ作成・活用ノウハウ』(技術情報協会)、『知的財産戦略教本』(部分執筆、R&Dプランニング)、『欧州特許の調べ方』(編著、情報科学技術協会)、『経営戦略の三位一体を実現するための特許情報分析とパテントマップ作成入門』(発明協会)がある。



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