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ソフトウェア業界に従事する女性技術者達の本音ETロボコン2009、挑戦記(7)(2/3 ページ)

ETロボコンに欠かせないものの1つ、それは華やかな女性参加者達の存在だ。彼女たちは日々の業務でどのような思いを抱えているのだろう。

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女性エンジニアが働きやすい環境とは?

酒井さん 社内にリフレッシュコーナーがあるんですが、リラックスするコーナーになっていなくて、会議室になっているんです。喫煙者は休めていいなぁと。

笹竹さん そうですよね、私も休憩スペースが欲しいなと思います。お昼休みも1人机のPCに向かってもくもくと食べている状況で、食堂などもないので。昼も作業しているような感じです。

酒井さん 昼は食堂で食べられるのですが、一緒に食べている人が(食べるのが)速いのでゆっくり食べたいというのはあります。

伊夫伎さん 私もそれが嫌なので、職場ではなくて、設計以外の別の課の女性と食べています。

酒井さん 私も入社当初はそうだったのですが、昼食後に雑談などしていると、忙しいときには仕事に戻らないといけないので、待てなくて。

伊夫伎さん 大勢で食べると大抵休み時間ギリギリまでいますよね。

笹竹さん 私はカフェスペースが欲しいですね、女性というよりはみんなのために。

渡邉さん 私も皆さんと同じで、リラックスできるような部屋が欲しいです。いまのオフィスは私が入社したときと違うビルなのですが、前のビルではコーヒーやお茶を作って飲んだりしやすかったのですが。いまは、飲むなら自販機で買って飲むという感じなので。ただ、前のビルだとお昼にお茶を用意するという作業が女性は(ローテーションで)あったので、新しいビルではそれがなくなり、やり忘れてしまう心配がないので良かったです。

酒井さん 机の上で沸かせる小さいポットとかいいですよ。一時期お茶にはまっていたので、せめて一息つこうというときに、お茶ぐらいと思って買いました。片付けるのがめんどくさくてやめてしまいましたが。

酒井さん あと、いまは関係ないですけど、託児所は欲しいですね。

伊夫伎さん こういう仕事をしていると、どうしても夜は遅くなりますしね。社内の女性先輩2人は結婚されているんですか?

酒井さん 結婚しているのは1人ですが、家が近く、子供もいるので定時で上がれているようです。そして、時間が足りない分は休日に出てきたりと。職場ではないですけど社内結婚のようで、旦那さんも勝手を知っていて、2人で分担しているように見えますね。

笹竹さん 先輩で結婚した人は何人かいるんですけど、子供を生んだ人が1人しかいなくて。まわりがその人に気を使いすぎてその人に全然仕事を回さないんです。忙しいときは本当にまわりも余裕がない感じになってしまうので、もっと上にたくさんモデルとなる人がいればいいなと思いますね。同じビルに生命保険会社さんが入っているんですけど、そこは女性ばかりなので託児所が入っていて、子供と一緒に朝来て帰りも一緒に帰ることができているので、そこまでできたらいいなと思いますけどね。

山郷さん
座談会中にお茶を入れてくれた執事の山郷さん(ETロボコン東海地区 審査委員) 
当日の準備はすべて東海地区実行委員の方々が有志で行ってくれました、l

渡邉さん うちの会社も託児所はありません。ただ、女性の先輩に聞くと、結婚して子供を生んでからでも働きやすい(時短勤務、産休などが取れる)といっていたので、その辺は聞いた感じでは良さそうです。

伊夫伎さん うちも時短と産休と育休とありますね。また、禁煙と喫煙と両方の休憩所があるんです。ただ、場所によっては(レイアウトの関係で)喫煙と禁煙が隣になっていて、匂いがきたりして、そこを私はよく利用するので、ちょっと嫌なのですが、大抵は分煙されていますね。なのでとくに不満はありません。ただ、人という環境でいくと、やはりモデルケースが自分(社内で1番最初の女性技術者)だったという点で、この先どうなるのかな、という、結婚するというだけでも不安になりましたし、今度は子供ができたらどうなるのかなというのは不安ではあります。そうするとやはり先輩がいてくれたらなというのは思ったりしますね。

最近うれしかったこと

――話は変わりまして、最近何かうれしかったことなどはありますか?

酒井さん 最近仕事がピークだったのと、ロボコンがまだ終わってないので……。しいていえば先週末に行ってきた青森旅行です。2月にも青森に行ってきたのですが、そのときは母がちょっと体調悪かったりして、写真もあまり笑顔ではなかったのですが、今回は景色も楽しめて良かったなと思います。

笹竹さん 小さな波はありますけど、突然だと思いつかないですね。とくにイベントもなく。

渡邉さん 嫌なことばかり思いついてしまいますね(笑)。小さいことだと、仕事でずっと分からなかったところが分かったりするとうれしいです。

笹竹さん 皆さんロボコンで大変な時期ですよね。

※座談会を行った日は東海地区大会が2週間前に迫っていました。


――伊夫伎さんは昨年の11月に結婚されたと聞きましたが、社内結婚で良かったなと思うのはどんなときですか?

伊夫伎さん 結婚して良かったなと思うのは、仕事で2年間一緒だったので、どこまでこだわるのかとか、お互いの価値観が理解できていたことですね。リリースが近づくと言い合いというか「ここのテストってどうなってるの」とか、突っ込んだところまで聞かないといけなくて、私がテーマリーダーで彼が後輩だったので私がつつく方だったのですが、良いモノを作ろうという価値観が2人とも同じだというのは一緒に仕事をしていなかったら知り得なかったし、だから付き合おうって決めたときにも、イコール結婚ですんなりいけていました。そういう意味では社内恋愛はオススメですね。ただデートなどはどこで社内の人と会うか分からないので、職場から離れたところで遊んだり、そういうことはありました(笑)。

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