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「熱する・溶かす・流す」はんだ付けの極意イチから作って丸ごと学ぶ! H8マイコン道(5)(3/3 ページ)

今回は、はんだ付けの手順・ポイントを紹介しながらプリント基板に部品を取り付け、「H8Tiny-USB」を完成させる。

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――ようやく「H8Tiny-USB」が完成しました。最後に、パソコンと接続できるかどうか確認してみます。まずは、「H8Tiny-USB」とパソコンがシリアル通信できるように、パソコンにドライバをインストールします。

 ここでは、「FT232RL」の「仮想COMポート(VCP)ドライバ」と、Windowsの「USB Serial Portドライバ」の2つをインストールします。

 はじめに、FTDI社のWebページから「FT232RL」の仮想COMポート(VCP)ドライバをダウンロードします(バージョン番号をクリックするとダウンロードが開始します)。

 Windows Vista、XPの場合は、“CDM 2.04.16 WHQL Certified.zip”をダウンロードします。圧縮ファイルなので任意のソフトで解凍してください。

 いよいよ「H8Tiny-USB」をパソコンに接続します。

 「H8Tiny-USB」から「AKI-H8/3664タイニーマイコン」を抜いて、USBケーブルを接続します。すると、図8のような「新しいハードウェアの検出ウィザード」ダイアログが表示されます。ここで「はい、今すぐおよびデバイスの接続時には毎回接続します(E)」を選び、[次へ]ボタンをクリックしてください。

新しいハードウェアの検出ウィザード
図8 新しいハードウェアの検出ウィザード

 次のダイアログ(図9)で、「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)(S)」を選び、[次へ]ボタンをクリックしてください。

インストール方法の指定
図9 インストール方法の指定

 次のダイアログ(図10)で、[ディスク使用(H)...]ボタンをクリックします。そして、先ほど解凍したドライバ“ftdiport.inf”を選択してください。これで、Windowsに「FT232RL」の仮想COMポート(VCP)ドライバがインストールされます。

デバイス・ドライバの選択
図10 デバイス・ドライバの選択

 続いて、USB Serial Portドライバのインストールを開始します。再び、図9のダイアログが表示されるので、今度は「ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)」を選択し、指示に従ってドライバのインストールを行ってください。

 それでは、「H8Tiny-USB」がパソコンから認識できるかどうかを確認してみましょう。

 Windowsのデスクトップから[スタート]ボタンを押し、「マイ コンピュータ」を右クリックして、ショートカットメニューの「管理」を選びます。デバイスの一覧に「ポート(COMとLPT)」−「USB Serial Port(COMx)」があれば成功です(図11)。

仮想COMポートの動作確認
図11 仮想COMポートの動作確認

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やった! おじさん、「H8Tiny-USB」が認識されたよ!


これでサークルのみんなに自慢できるぞ。


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おじさんの役目もこれで終わりかな。


これから「H8Tiny-USB」でマイコンの勉強だね。


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おじさん、いままでありがとう。


おかげで電子工作の“ワザ”が身に付きました。


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そうか、そうか。でも、これからが勉強だぞ!


分からないことがあったらまた来なさい。


健一くんの健闘を祈っているぞ!!



――「H8Tiny-USB」の製作はこれにて終了です。二三夫さん、どうもありがとうございました。「H8Tiny-USB」が完成し、健一君もすっかりご機嫌ですね。でもこれからが“勉強のはじまり”だということを忘れていないかな〜。



 さて、次回から「H8マイコン道」の後編に突入します。健一君のあこがれの先輩“岡野 晴子さん”が登場します。大学サークルの中心的存在で、組み込みソフトウェアを研究している頼もしい女性です。

 ということで、次回「H8Tiny-USB」を使った『C言語による制御プログラミング編』をお届けしていきます。お楽しみに!(次回に続く)


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マイコン | 回路 | 設計 | 電子工作 | はんだ


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